第一章 第2話いつもの日々

「ただいま~…って誰もいないか・・・。」

前までいた姉の様子は見えない。

前までといっても1年半ほど前なのだが…。

俺は盗んできたメダルを食器棚の裏の隠しだなに隠すと,服を着替えた。

え?なんで服を着替えるのかって?

そりゃ~さっきまで追われていたやつだぞ?ばれない努力をしなきゃダメだろ?

「さ,行くか~」

俺は家を出ると下水道へつながる道へ向かった。

"あそこ”に行くために。

中に入って100mほど進むと”あそこがある”

第二の我が家。

ネットワークだ。

ここは俺みたいな孤児や浮浪者,反帝国を掲げる反乱軍や崩壊した共和国高官

などが隠れ住んでいる秘密の隠れ家だ。

俺はここで盗み聞ぎした情報の対価に食べ物をもらっている。

俺ぐらいになると情報を盗むぐらい余裕なんだけどね(笑)

「おう,坊主!またきたか~~,今日はどんな情報を持ってきたんだぁ~?」

今しゃべりかけてきてるがたが良すぎるおじさんはここの隠れ家のボス,バボさんだ。

「明後日からほかの星から援軍が来てなんかオーダー69っていうのが発令されるらしいぜ~~」

「!?・・・」

バボさんの顔色が変わっていくのがわかった。

それも悪い方向に…。

「なあ,なんかやばいのか…?」

気になったので聞いてみた。気になったものは聞くのが一番だ。

「やばいってところじゃねえぞ…。」

そういうとバボさんはダッシュでどこかへかけていった。

「いや,教えてくれてもいいじゃねえかよ…。聞いたんだから!それと報酬!

あ。。。そういやそれ明日だっけな?まあいっか,教えてくれなかったし。」

バボさんが食料をくれなかったのでしょうがなく食料配布場所までいかなければならなかった。

俺は異様にそわそわしている下水道を歩き去り家に帰った。

「ただいま~って誰もいないか…。」

姉さんが恋しい。

あのいつも抱きしめてくれた姉さんが…。

俺はあの時,何もできなかった…。


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放浪者よ,かき乱せ @electronpolish

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