放浪者よ,かき乱せ

@electronpolish

第一章 定住者 第1話 my work

「おい!待てこのクソガキがっ!」

くっそ,またばれた…。

最近妙に治安が良くなった気がする。兵士も増えた。

こんなくそみたいな都市に一体何にがあるってんだよ!

俺はそんな愚痴を心で叫びながら事前に考えていたルートを無我夢中で駆け抜けていた。

騒ぎを聞きつけた警備兵たちが追ってきている。

「ちっ,今回のはちょっとやばかったかな。」

今俺が持ってるのはキャプテンメダルというやつだ。

これを持ってると帝国の検問を身分証の提示なしで通れるし,帝国の船だってすぐ動かせるし,,,

とにかく持ってたら最強ってこと

そうこうしているうちにポイントについた。

「カイ!」

「はいはい,ほらよっと」

投げられたロープを必死によじ登る

俺は足が速い(自分で言うけど)

俺はサンクタムのスラム街に住む若者だ。

病気の母の薬を買うにはこうやってスリを働いて金を稼ぐしかない。

え?働けって?まともな収入が手に入って死ぬ心配をしないでいい仕事があるなら逆に教えてくれ。ここにはそんなすばらしい仕事はない。

スって売ってスって売っての繰り返しだ。

そんなこと言っているうちに屋根を飛び越えていたら警備兵たちは追ってこなくなっていた。まったく,毎回チョロいなw。

そうこうしているうちに我が家へついた。

おんぼろだが一応我が家だ。

前売った時の金がまだあるし今日は売りに行かなくていっか。

「ただいま~~。」

こうしていつものように我が家に帰った俺だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る