番外編2:それでハッピーエンドです。

 今度の日曜日のことだけど。

 緊張してる?

 大丈夫だよ。

 お父さんもお母さんも、あなたのこと気に入ってるって。

 実はね、先にあなたの小説を渡しておいたの。

 初めて書籍になったあの小説。

 あれからずいぶん経ったけど。

 あなたの夢も叶ったし、私の夢ももうすぐ……。

 ううん、なんでもないよ。

 え?

 小説の感想?

 面白かったって言ってたよ。

 当然だけどね。

 ふふふ。

 恥ずかしがることないよ。

 自信を持ってね。

 この完璧美少女をみごと射止めたんだから。

 

 順番?

 そんなの気にしなくてもいいんだよ。

 私はあなたのことが大好きで。

 あなたも私のことが好き、でしょ?

 それで一緒に住んでるんだもん。

 それはまあ、そうなるよね……。

 結果としてこうなれたんだから。

 それでハッピーエンドです。

 新しい家族が増えるのも楽しみでしょ?


 それより、あなたはこれから売れっ子の作家を目指してもらわないと。

 がんがん書いてもらわないと。

 もっと頑張ってもらわないと。

 でも、健康にも気をつけてね。

 もう、あなた一人の体じゃないんだからね。

 もちろん、私が全力でサポートするよ。

 私、あなたのファンですから。

 そして、あなたの妻になるんですからね。


 そうだよ。

 あなたと私。

 二人なら、何でも乗り越えられるって気がする。

 二人じゃないか。

 もうすぐ三人だね。

 またあなたのファンが一人、増えちゃうってことだからね。

 そうそう。

 頑張ってね。

 いつまでも、いつまでも、応援してるからね。

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素敵なお話いっぱい書いてね!〜小説家のあなたが“ファンな”あの子にご奉仕される〜カクヨム編【CV:五月あめ】 加藤ゆたか @yutaka_kato

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