第59話 ついに3きょうだいとの決着、そして豪華商品とは

アスティ「確実に通常攻撃アイスソードで削る!」

ニスティ「うぐぐっ! いい加減、そろそろマズいね……」


ロスティ「ニスティ! もう少しだけ粘ってみろ! ヒーラー!」

ニスティ「じゃあじゃあ、最後はこれ、シールドブレイク全体防御低下!」


 あいつ、最後にうっとうしいデバフ使ってきたな!?


フレア「悪いが容赦はしない! 連舞脚!」

ホーク「これでとどめだ! メガファイア!」

ニスティ「うわー! まいったまいった! 降参!」


ロスティ「最初にニスティが落とされたか。想定内だ」

リスティ「私の方をー、狙うと思ってたんだけどなー。ニスティってばー、根性なしー!」


リスティ「いくよー、メガファイアー!」

ホーク「あっつ! こいつ俺に対抗してるつもりか!?」


アスティ「今度はあんたを狙うよ! えい!」

リスティ「つめたーいー! アイスソードは卑怯でしょー!」


ロスティ「『魔泉』の名、今ここに示そう! スプラッシュ!」

アスティ「ぐわー、こんな所で津波とか無茶すんなバカ!」


 その後も、ロスティは二回攻撃やなぎはらい、眠り攻撃や沈黙攻撃などを繰り出して来た。リスティは力押しの炎ばっかり……と思わせて、麻痺攻撃や混乱攻撃も使ってきて、流石にコイツもなかなか器用だ


リスティ「アイスソードはー、反則だってー!」


 だが、ニスティを倒し、そのニスティのデバフも効果切れになった時点で、やはり勝負は決まっていたのだ! リスティとロスティも、もはや恐るるに足らず!


ロスティ「がはっ! お、お見事!」

アスティ「だ、大丈夫? ちょっとやり過ぎたかも」

ロスティ「お心遣い感謝する。我が『魔泉』の名に懸けて、この程度の傷はすぐに治せるさ。しかし……」


ロスティ「素晴らしい! まさかあなた方がこれほどの使い手とは……敬意を表し、約束通り賞品を進呈する」

ナレーション「高級回復アイテムセットをもらった!」


 ん、ちょっと拍子抜け。豪華賞品ってまさかこれで終わりじゃないよね?


ロスティ「さらに! 湖の近くの建物。そこで潜在能力の解放、すなわち新たな特技を修得できるようになった。ぜひ、湖の近くの建物に行ってみて頂きたい」


 新しい特技か。これは期待して良さそう! あーなるほど、私達にピッタリな特技を調べるための今までの『試練』だったってことかな。それなら、これだけ手間かけたのも納得できる……かも?


ロスティ「湖の近くの建物。そこで新たな特技を修得できるだろう。

ロスティ「レベルに応じて更に追加特技も修得できる。定期的に脚を運んで頂きたい」

アスティ「ところで何で女装してるの?」

ロスティ「これは女装ではない。生まれつきこの衣装だ。なぜか風呂以外で脱ぐことができない」

アスティ「風呂の時は脱げるのかよ。中途半端だなおい」


リスティ「意外とー、強いじゃん? 私がー、本気出したらー。一人でもー、余裕で相手できるけどー」


 ずいぶんな自信だ。本当にそこまで強いのだろうか


ニスティ「なかなか、順調のようだね。そうそう、『ふたなり』って何?」

アスティ「それはね……」

ホーク「お前はしゃべるな! 説明するな! 口を開くな!」


 おっさんって本当に常識人だしはめちゃくちゃ早いな!?


フレア「ビジターにタブーが通用しないとこういう時に困るのだな」

フォクシー「…………」


 フォクシーちゃんが無言で、何とも言えないネガティブな表情でこっちを見つめている。いや、にらんでる? 怖い……




 早速言われた通り、ふもとの小屋に行ってみた。ピエロは……もういなくなったか。別にいなくていいんだけどさ


アスティ「あ、大丈夫ちゃんと入れる」

ホーク「お前は入れない建物ばっかり入ろうとするからな」

アスティ「うっさい」


フレア「なにか看板が2つあるな。魔方陣のようなものも2つある」

アスティ「どれどれ」


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看板1

【追加特技修得用魔方陣】→

【最後の追加特技の修得レベル】

アスティ=45  フォクシー=45

フレア=40    ホーク=45

※追加特技は5レベルごとに設定されます

レベルが5の倍数になったら

ここで追加特技がないか確認しましょう!

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看板2

【ホーク専用】追加特技付け替え魔方陣

←追加特技の属性変更ができます!

※レベル35でさらに強力な追加特技!

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アスティ「なるほどねー、ってオッサンだけなんか優遇されてない!? ズルい!」

ホーク「うっせーよ、俺は攻撃魔法のスペシャリストだから当たり前だろ?」

フォクシー「と、とりあえず魔方陣の上に立って、追加特技というものを授けて頂きましょうか……」


 この『追加特技』っていうのが本当に強力で、しかも私達の特性にピッタリあっていて、これからの戦いの大きな力になるんだけど、それはまた機会を改めて紹介することになるのかな




 突然だけど、いったんここまでを『第1章』として、お話を区切るよ


『第2章』では『追加特技』を覚えた私達が、禁句連の支部の四天王や、禁句連本部を相手に大活躍! ガザッツとの戦いももちろんある!


 他にも雪国でのある人との出会いとか、フォクシーちゃんやフレアちゃんの生い立ちとか、なんか神社があったりとか、いろんな町があったりとか、ピエロは結局何なのかとか、まだまだ語りつくしてない話がいっぱいある!


 私がちゃんと元の世界に戻るまでお話は終わらないつもりだから、そこは安心してほしい。『第2章』でまた会えると思う! じゃあ、またね!

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禁句連小説版 第1章 Sケープ @scape359

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