第58話 試練の戦い、魔法使い3きょうだい
アスティ「みんな、準備はいい?」
フレア「もちろんだ」
フォクシー「はい、大丈夫です」
ホーク「ふん、任せろ!」
魔法使いの塔に戻ってきて、ワープ魔方陣で再び最上階まで来た。勝てば豪華賞品がもらえるらしい。負ければ……まあ死ぬことはたぶんないと思うけど、ここまで来たらスッキリと一発で勝ちたい所
ロスティ「来たか。歓迎しよう」
リスティ「ちゃんとー、戻ってきたんだねー」
ニスティ「やあやあ、あのまま帰っちゃったら困るし。ないとは思ってたけど。一応、一応ね」
アスティ「ちゃんと作戦立ててきたからね。悪いけど勝たせてもらうよ」
ロスティ「いいだろう」
3きょうだいは続けざまに軽くジャンプしたあと、ピッタリと同じタイミングでクルッとターンしてまた正面を向いた。あまりにもキレキレで優雅な動き。アイドルかよ!
ロスティ「いくぞ!」
ナレーション「モンスターの群れが現れた!」
さて、まずは真ん中のサポート役、『地縛のニスティ』を狙う!
リスティ「遅いー! ファイアボールー!」
アスティ「なに、私より早い!?」
攻撃役がこんなに早いのはちょっと誤算だが、全体攻撃はそこまで痛くない!
アスティ「気を取り直して、とりあえず通常攻撃で様子見、アイスソード!」
ニスティ「ふむふむ。なかなか堅実……」
ロスティ「ヒーラー!」
いきなり全体回復? あえて手の内を明かしてこちらを惑わせる作戦かも……
ニスティ「くらえ!」
フォクシー「きゃっ!」
サポート役なのに初手が通常攻撃か。通常攻撃って言ってもみんな私みたいに剣を装備してるけどね。まあ手加減してるのだろう。なめやがって。ちなみにフォクシーちゃんは防御させている。いきなり初手でこちらの回復役がピンチになったら話にならないからね
フレア「鋼心掌!」
ニスティ「おやおや、攻防一体の技か。見た目に似合わず器用……」
ホーク「地属性ならこれがよく効くはず! サンダー!」
ニスティ「あああ! シビれる!」
ニスティ「ほうほう、僕を集中攻撃してきたか。まあまあいい作戦」
リスティ「隙ありー!」
フレア「ぐぅっ!」
リスティの通常攻撃はそこまで強くはない、がクリティカルヒットでダメージ上乗せされている!
アスティ「アイスソード!」
ニスティ「やるね……!」
ロスティ「そう簡単には落ちん! ヒーラー!」
ニスティ「さあさあ、攻撃力を下げるよ。ソードブレイク!」
おっと、こちら全体の攻撃力を下げてくるとは。戦いが長引くほどジリ貧だなこりゃ
フレア「うおぉぉぉ! 歯を食いしばれ! 膝獄滅陣槍!!!」
しつごくめつじんそう。それは、飛び膝蹴りで上昇し、急降下からつま先蹴りを敵全体に繰り返す奥義である! ……ってフレアちゃんが言ってた! とにかくすごい全体攻撃! 自分のHP消費も結構すごい!
ロスティ「ほう、すでにここまでの体術を使いこなせるとは。恐れ入る」
ニスティ「じゃあじゃあ、この技は見切れる? 首切り!」
アスティ「この技……いってぇクソが!」
これはバニーの
フレア「ひたすら打つ! 連舞皇斧脚!」
ニスティ「普通の人間なのにすごい動きだ」
ホーク「全体魔法は威力は分散しちまうが…ウィンド!」
ニスティ「ぶーぶー。徹底的にまず僕を落とすつもりだ」
フォクシー「フレアさん! ご自分の残り体力に注意してください! ハイヒール!」
今の所、こちらの回復も攻撃も順調に回ってるし、もう少しでニスティを落とせそうだ! 一人でも倒せばそこから一気に崩せる! 負けられない!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます