突然告白してきた幼馴染の背後に諸葛亮がいる

剃り残し@コミカライズ連載開始

第1話

「た……達海(たつみ)! ずっと好きでした……付き合ってください!」


 昼休みの人気のない校舎裏、目の前でそう言って頭を下げたのは幼稚園から高校までずっと一緒な幼馴染の仲間操(なかま みさお)。


 流行りに乗っかってスカスカ前髪にしたはいいけれど、あまりに似合わずヘアピンでデコ出しにしている姿がここ最近の彼女のトレンドだ。


 そんな素振りはこれまで一切なかったのに、いきなりの告白なので驚いた。


 いや、それよりも驚いたことがある。


 操の背後に、諸葛亮孔明がいるのだ。


 巻き貝のような帽子に羽扇、現代日本人にしては長めの顎髭、袖口の広い着物。どう見てもコテコテの諸葛亮のコスプレだ。


 操は天然とボケたがりが混ざった性格をしているので、たまに良く分からない事をするし口走る。


 だからこれもその一環なのだろう。


「操ぉ……校舎裏で告白まではまだ良いよ。なんでそこに孔明を連れてくるかねぇ」


 操はギョっとした顔をする。


「え……えぇと……達海も、これ、見えてるの?」


「あぁ。見えてるぞ」


 操と孔明は同時に頭を抱える。


「操さん、だから言ったではないですか……」


「わっ、私のせいにしないでよ! 孔明さんがいけるって言ったんじゃん! 『私の助言は確実に当たります』ってなーにが天才軍師よ! もう告白どころじゃなくなってるじゃん」


「私の専門は政治です。軍事にも口を出しますが、色恋は専門外すぎるのですよ……」


「はーやだやだ。見た? 達海のドン引きした顔。もう終わりだよぉ……」


 孔明役の人と操は二人で醜い争いを始める。


「いや……もういいからさ。孔明役の人もありがとうございました」


 そう言って孔明役の人を見送ろうと背中に手を置こうとしたのだが、手は孔明をすり抜けた。


「はっ……えっ!? すり抜けた!?」


 何が起こったのか分からず自分の手を見つめていると、操はため息をついて話し始める。


「私ね、孔明に取り憑かれちゃったんだ」


「は……はぁ!? いつもの悪い冗談だろ?」


「私に取り憑かれるのは悪い方の冗談なのですか……」


 孔明は俺の言葉を聞いて肩を落とす。


「い、いやまぁ……歴史上の人物なら当たりかもな……そうじゃなくて! 操、説明してくれ!」


「えぇとねぇ……昨日の夜、いきなり現れたの。願いを一つ叶えるまで前の世界に帰れないって言われてね」


 操はチラチラと孔明を見ながら説明を始める。


「操さんは達海さんが好きなようでして、両想いになりお二人が結ばれることが願いとなりました」


「操……まじかよ……」


 操は顔を真っ赤にして俯きながら頷く。


 これまで操を女として見たことは一度もなかった。だからいきなりそんなことを言われても、と拒絶反応の方が大きくなってしまう。


「それで、いかがですか? 操さんと付き合っていただけますか?」


 孔明はグイグイと迫ってくる。彼からすればさっさと仕事を終えて主の元へ帰りたいのだろう。だが色々と引っかかることがある。


「条件は両想いになった上で付き合う事なんだよな? そりゃ孔明さんが帰るために形だけ付き合ってもいいけど、俺は操の事は恋愛対象として見てないぞ。少なくとも今は」


「なっ……操さん。先程と話が違うではないですか。『どうせ達海も私のこと好きだからすぐ帰れるよ』だなんてよく言えましたね」


「そっ……それは……ちょっと自分の事を過信してたよ……そうだったんだ……達海ぃ……うぇぇん……」


「すっ、すみませんでした。操さん、大丈夫ですよ。天才最強軍師の私にお任せください。達海さんはすぐに落ちます」


 天才軍師と言われている孔明が人に責任をなすりつけている姿は見たくなかった。挙句の果てに操を泣かせてしまっている。


「いや、そもそもだけどなんで操の後ろに立ってたんだよ。その時点で告白のインパクトが薄れてそれどころじゃないだろ。ちゃんと隠れとけよ」


「まさか操さん意外から見えるとは想定しておらず……」


「そこは想定しとけよ! 天才軍師だろ!」


「ですから私は軍師ではなく専門は政治で……」


「あぁ! もういいよ! 達海、とりあえず気持ちは伝えたから! 返事は今度でいいよ。孔明さん、行くよ!」


 操は一人でヅカヅカと教室に向かって歩いていく。


「でっ、ですから私は軍師ではなく――」


 どうやら本当に孔明が取り憑いているようだ。二人の距離にも制限があるようで、孔明はここに残って俺に説明をしたがっているのに、操がどんどん俺から離れていくので孔明も見えない壁に引きずられるように離れていく。


「一体何なんだよ……」


 操が俺のことを好いている。そんな事実について噛み砕く時間もないまま昼休み終了の合図が鳴り響いた。


 ◆


 放課後、操は孔明を引きずりながらダッシュで教室から出ていった。きちんと話せば解決策もありそうなものだが、意外と操は悩みを溜め込むタイプなので時間がかかりそうだ。


 一人で下駄箱に向かっていると「操さん、今です」と物陰から聞こえた。


 そして、ドンッと軽い何かが俺にぶつかってくる。


 それは、食パンを口に咥えた操だった。


「いっけなーい! 遅刻……っていうか……もう放課後だよね……孔明さん、やっぱこれじゃない気がするよ」


 最初はやる気満々だった操も俺の顔を見るなり自信なさげに孔明を振り返る。


 孔明は自分の発案であることを隠したいようで、羽扇で顔を覆った。


「なんだよこれ……」


「古今東西、古典や王道というものはあまねく受け入れられるものです。授業中、暇なので図書室で勉強していたのですよ」


「孔明さん、それ多分間違ってるぞ……」


「おや、そうでしたか。やはり男女の機微というものは難しいですね」


 他の下校している生徒達は俺達を不思議そうな顔で見ている。授業中、孔明が教室をうろついても誰も騒がなかったし、どうやら俺と操にしか見えていないようだ。


「いやこれ……そもそも論だけど、仮に、仮にだぞ。孔明さんが滅茶苦茶キュンキュンするシチュエーションを思いついたとして、それを操が完璧に実行したとする」


 操と孔明は同時に「うんうん」と頷く。少なくとも孔明はこっち側に来てほしいのだが。


「だけど受け手の俺は『あぁ、これ裏では孔明が考えたんだよな』ってその髭がチラつくんだわ。素直にキュンキュン出来ないんだわ。だから孔明の姿が見えて、ネタバラシされた時点で操の願いを叶える難易度が爆上がりしてるんだわ」


「そっ……それは盲点でした」


「ちょっと考えたらすぐ分かるだろ! 本当に本物の孔明かよ!」


「あっ……当たり前ではないですか! 実はこうやってこちらの世界の方々の願いを叶えるのは初めてではありません」


「ほう……そうなのか?」


「えぇ、かの大手商社同士の合併、紛争が続いた二国間の平和条約、相次ぐアフリカの蝗害、世界中に広がった感染症の抑止。あれらは全て時の指導者の元へ私が現れてお手伝いしていたのです」


「マジだったらすごいな……なんで今回はこんなにポンコツなんだよ」


「ぽっ……ポンコツ……」


 孔明は不服そうに顔を歪める。一応プライドはあるらしい。


「何度かの手伝いを経て分かったことがあります。私の能力は取り憑いた人の頭脳に比例するようなのです」


「あぁ……じゃ、今回はハードルが高いな」


「ん? どういうこと?」


 操は会話について来てないようで頭を傾げている。


 要は操が馬鹿なので、それに比例して孔明の頭脳にもキャップが嵌められているということ。そんなことを操に伝えたらまた泣きそうなので適当に「うぅん」と流しておく。


「え……えぇ。それに加えて専門外の色恋。いつになったら劉備様の元へ帰ることができるのか……」


 孔明は羽扇で顔を隠しシクシクと泣き始める。これで歴史が変わるなんて事になったら一大事だ。


「いや……まぁ、操。本当に気持ちは嬉しいよ。とりあえずいつものとこでアイス食うか」


「う、うん! いこいこ! 放課後デートだねぇ」


 操はパアッと笑顔になる。好きと言われると妙に意識してしまうのは都合が良すぎだろうか。


 不器用に走り回っている操の満面の笑みに少しだけドキドキしながら放課後の学校を出た。


 ◆


 操とよく来るソフトクリームの店に来た。


 普段は店の前のベンチでイチャイチャしているカップルを横目に二人でソフトクリームを食べていたが、今日は操が積極的に腕を組んでくる。


「ちょ……食べづらいだろ」


「達海、あーんだよ。あーん」


 操は俺のソフトクリームを見ながら口をパクパクさせている。ソフトクリームを見るときに寄り目になっていなければ完璧なのだが、こういう残念なところが操らしい。


 操に俺のソフトクリームを差し出すと、犬のようにかぶりついてきた。


「えへへ、美味しいねぇ」


 ぺろりと口の周りについたソフトクリームを舐めとる姿も犬。改めて操がこんなに可愛かったのかとしみじみ思う。


「鼻、ついてるぞ」


 俺が自分の鼻を指差して、操の鼻の頭にクリームが残っている事を教える。


「ん、とって」


 操はここぞとばかりに距離を詰め、目を瞑って顔を近づけてきた。


 選択肢は三つ。指で掬う、舐めとる、無視する。


 一番無難な選択肢は指ですくうことだが、操が照れているところなんて滅多に見れないので、舐め取って一気に距離を詰めるのもありだ。


 手を伸ばすと、不意に後ろから声が聞こえる。


「操さん、その調子! その調子ですよ!」


 ソフトクリームの店の影からこちらを監視している孔明のささやき声が俺にまで聞こえるので台無しだ。


 常時目につくところにいないようにしているのは学習したのだろうけど、声のせいで折角の操が作り出したイベントも孔明の罠に思えてくる。


「孔明! 黙っててくれ!」


 孔明の方を見て叫ぶと、周りの人がギョっとした顔で俺たちを見てくる。孔明が見えていない人からすればいきなり誰もいない方向を見て叫ぶヤバいやつだろう。


「ちょ……達海、いこいこ!」


 周囲の視線に耐えきれず、俺と操はベンチから立ち上がる。


 孔明も微妙な距離を保ちつつ何も言わないので、何とも気まずい放課後デートになってしまったのだった。


 ◆


 何の進展もないまま週末を迎えた。


 今日は操に呼び出されて、操の家に遊びに来た。


 チャイムを鳴らすと、珍しく前髪を下ろした操が出迎えてくれる。


「よう。前髪、いいのか?」


 操は上を見ながら手で前髪を抑える。


「あー……うん。孔クンが好きって言ってくれるから」


「こっ……孔クン?」


「あ、まぁまぁどうぞ。入ってよ!」


 操に案内されるまま部屋に向かう。


 部屋の中では、いつものように孔明が羽扇を抱えて立っていた。


「孔クン、ただいまぁ」


「お帰りなさいませ、マイハニー。寂しかったですよ」


「うん! 私もだよぉ」


 操と孔明で何やら気持ち悪い茶番が始まっている。孔明が「マイハニー」だなんて言葉を使う姿は見たくなかった。


「お前ら……何やってんだよ」


「え? 考えたんだけどさぁ、私ね孔クンと付き合うことにしたの。だって、このまま達海と結ばれなければずっと一緒にいられるわけだし、孔クンもそれで良いってさ」


「今度は何やってんだよ……」


「私は本気だよ! ずっと……ずっと片思いして、勇気を出して告白したのに! 振った達海が悪いんだからね!」


「告白を台無しにしたのは後ろの軍師様だけどな……」


「失敬な。マイハニー、こちらへ」


 孔明が操を近くに呼びつける。


 操が素直に「うん!」だなんてキラキラした目で孔明の方へ行くので若干モヤモヤしてくる。あんなキラキラした目を他の人に向けているのは見たことがない。


 もしかして、これガチなんじゃないだろうか。


 そんな疑念が湧いてくると、次々と操との思い出が蘇ってきた。保育園の遠足で手を繋いだこと、小学校の演劇で王子とヒロインを演じたこと、中学校の時に俺達が付き合っていると噂が流れたときに二人で否定して回ったこと。


 覆水盆に返らず。操の心が俺から離れるなんてありえないと思っていた。だが水はこぼれてしまったのだろう。


「みっ……操……」


 操、行かないでくれ。そんな思いが募って目という盆から涙をこぼさせる。


「ん? どうしたの?」


「操ぉ……これからも一緒だろ……大学も一緒に行こうって言ってたじゃねぇかよ……」


「だから一緒だよ。孔クンと三人。専攻はどうしようかな? やっぱ孔クンと話したいから漢文かな?」


「おや、私は英文学でもいいですよ」


「ええ!? 孔クン、英語読めるの? さすがだねぇ」


「何でだよ……操、一緒に経済学部だって言ってたろ……」


「達海、何で泣いてるの? 私、もう達海につきまとうのやめるんだよ? もう付き合ってるって噂……流れなくて済むんだよ」


「それでもいいよ! それで否定するのが楽しかったよ。操がずっと横にいるって思ってたから……好きだったから……」


 もう操とはかれこれ十年くらい一緒にいる。トキメキなんて通り越して、横にいるのが当たり前、気づかないうちに安心を与えてくれていた事に今更気づいてしまった。


「たっ……達海……」


 操が駆け寄ってくる音がする。顔をあげると、操はいつの間にか前髪をヘアピンで上げて固定していた。


「みっ……操?」


 目が合うと、操は俺を思いっきり抱きしめてくる。


「あはは……孔明さん、成功かな?」


 孔明は羽扇で口元を隠し、大きく頷く。


「えぇ。感動的でした。達海さん、よくぞご自分の心に気づかれましたね」


「なっ……何なんだよ。二人して」


「この数日、お二人を観察していて気づいたのです。達海さんは一人の女子とも絡まない。性欲溢れる若い男子なのに、です。それは常に操さんが横にいるから安心しているのではないか、と思ったのです」


「そっ……そうだったのかもな」


「えぇ。ですから、こうして嫉妬心を煽ることで本心に気づいてもらおうとしたのですよ」


「大成功だね!」


 操は元気にそう言う。


「じゃ……じゃあこれで孔明とはサヨナラなのか?」


「はい。名残惜しいですが、劉備様が待っておられるのです。それにいつまでも私がいたら二人で思う存分イチャイチャできないでしょう?」


 仏のような顔でそう告げる孔明も、いざいなくなると思うと寂しいものだ。


「なんか……寂しいな」


 孔明は自分が主役とばかりにベッドの上に立ち、羽扇で顔を隠しながら頷く。


「私もです。今回はなかなか難しいお題でした。故にお二人のことを良く知る必要があった。人となりを知れば知るほど、その人からは離れがたくなるものです」


「でも……仕方ないよな」


「えぇ……それでは。軍師は感情を殺し、涙は見せないものです。顔を隠すことをお許しください」


「孔明さん! ありがとうね!」


 孔明は操の見送りに手を振ると、羽扇で顔を隠したまま微動だにしない。


 うっすらと消えていくのか、パッと消えるのか、いずれにせよその瞬間を目に焼き付けようと二人で孔明を見つめる。


 だが、そのまま五分経っても孔明は消えない。


「あ……あれ? 孔明さん、いつまでいるの?」


 名残惜しさは五分前に捨てたと言わんばかりに、操は雑な聞き方をする。


「お……おかしいですね。いつもは願いが成就した瞬間に戻れるのですが……」


 願いは俺と操が「両思いになり結ばれること」だったはず。


「おっ……おい、操。願いは本当に『両思いになって結ばれれば』いいんだよな?」


「う、うん。私はそう言ったよ」


 ブツブツと一人で考え事をしていた孔明は羽扇を放り投げ、ハッとした顔をする。


「そ、それです! お二人はまだ結ばれていません!」


「むっ……結ばれるってどういうことだ?」


「つまり……肉体関係が無いということです」


「なんで結ばれるっていうのがそういうことになるんだよ!」


「それは……私がそう解釈したからに他なりません。つまり、お二人が両思いになった上で肉体関係を持つ。これが私が劉備様の元へ戻る条件です。さぁ! 早く! ここで! 交わってください!」


 孔明はベッドから飛び降りて、俺と操をベッドへ誘う。


「いやいや! 今日いきなりは無理だよ! はっ……はじめてだし……」


 操は顔を赤らめてそんな告白をする。


「大丈夫。俺も初めて……いやいや! 孔明! さっきの感動を返せよ! 何が『軍師は涙を見せない』だよ。政治家のくせに」


「ハハハ。遂に私を政治家として認めてくれたのですね。有り難いことです」


「そこじゃねぇよ! これからもデートについてくるのか? 操からどれだけ離れられるのか実験するぞ!」


「さすが達海さん。状況を受け入れるのが早くて助かります。どうでしょう? 一緒に劉備様へ仕えるというのは……」


 最初から仕掛けられていた孔明の罠。罠というか孔明が自爆しただけだが。


 何にせよ、そのせいで孔明自身が苦しむことになるのだが、取り憑いた操のポンコツっぷりが移ってしまったのだから仕方ないのだろう。


 しばらくは三人で過ごすことになりそうだし、諦めて三人で過ごす時間を楽しもう。


 ◆


 週明けの月曜日――


 俺は学年一位の秀才。眉目秀麗、才色兼備な女子生徒、橘周(たちばな あまね)に校舎裏に呼び出された。


 これまで話したことは一度もないので、さすがに何が起こるのか読めず、物陰から操に監視してもらっている。


「すまないわね、こんなところに呼び出して」


 サラサラな長い黒髪を振り払い、橘さんはそう言った。


「い……いや、大丈夫だよ。それで何の用なんだ?」


「単刀直入に言うわ。私と付き合って」


「は……はぁ? 何でだよ」


 俺が聞き返すと、橘さんは想定問答になかった答えが来たように慌てふためく。


「なっ……何で!? ちょっと周瑜! 話が違うじゃない!」


「だから言ったじゃないですか……」


 そうぼやきながら物陰から出てきたのは橘さんと同じように艶々な黒髪を下ろしたとんでもないイケメン……ではなく美女。整った顔立ちはイケメンにも見えるが胸がデカいので女性と判定できる。


「こっ……公瑾殿……何故ここに……」


 事態を察した孔明が操と共に駆けつける。


「なっ……こ、孔明殿!?」


 孔明が驚くのだからこれも本物なのだろう。美周郎こと呉の天才軍師、周瑜公瑾。


 彼もまた一人の少女の願いを叶えるために現世に召喚されてしまったらしい。

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