一世一代の告白の場。
少女の背には、諸葛孔明が立って応援していた。
出落ち感がハンパないですが、この孔明の悪い意味での曲者ぶりが何よりの面白さ。
実のところ史実の孔明はすべてを見通す万能の天才軍師ではなく、優秀な政治家といったところ。
言うなれば総理大臣のオジサンが学生カップルの恋愛を成就させようという無茶ぶり。
果たしてあの手この手で助言をするも、悪戦苦闘の空回り。
そんな史上もっとも頼りにならない諸葛孔明が、打つ、起死回生の一手とは?
三国志を基礎知識的にしか知らずとも気軽に楽しめる、コミカルな良短編です。