56.「広井さん、イチャイチャカップル系動画配信やらない?」

 と、君は冗談で言ったつもりだったのに、広井さんはまんざらでもなさそうな顔をしている。


「んひひ……いいじゃん、いいじゃん、アタシ達のラブラブっぷりをさぁ~全世界に見せつけてやろうよ」

 そう言って、スマホカメラを内側に向けて広井さんは君にしなだれる。


「いぇーい!いぇーい!よろしくね……ね?」

 小動物のように広井さんが上目遣いで君を見つめる。

 人生には無限大の可能性があって――行動してみれば、このようなことも起こるか。


【ラブラブEND】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

青春ゲームブック 春海水亭 @teasugar3g

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ