10-姉二人の精霊召喚

 そして時間が流れて父様の言っていた昼頃になった。これから家族みんなで庭に出てルー姉とミー姉の精霊召喚を行うのだ。勿論、執事長のユリウスさんやメイド長のマルナさんもいます。


「それではこれよりルーナもとミーナの精霊召喚を行う。準備は出来ているか?」

「「はい、父様!」」


 僕の姉二人はやる気は十分にあるそうだ。


「精霊召喚は至って簡単だ。この召喚紙を握って精霊が来て欲しいと願うのだ。そうすると精霊は寄ってくるだろう。」

「「分かりました!」」


 そんなふうに精霊を召喚するんですね。僕の場合は既にスピーナ様に精霊を贈って貰ったので精霊は召喚しなくて良いと思いますけど。


「「お願い来て………!」」


 そこに……


『喚ばれてきたのはこのわたし~火の精霊にして王級精霊のティアだよ~。そしてそして喚んだのはそこの子かな?』


 そう言いながらルー姉のところに進んだ。一応もう一人居るんですけど………


『喚ばれた、水の精霊、王級精霊、メルト。よろしく。』


 もう一人の精霊は片言に話している。しかもミー姉の前で。


『それでえ~と、君は誰かな?』

「私はルーナだよ!」

『ねぇルーナ、私と契約してくれない?』

「契約してくれるの!?」


 ルー姉は期待MAXのきらきらした目でティアさんを見ていた。


『それじゃあ始めるよ?』

「いつでも良いよ!」


 ルー姉は契約できるみたいだ。それならミー姉の方も見てみるとしましょう。


『貴方が、喚んだの?』

「はい、私が喚びました。」

『そう……なら、契約、する?』

「良いんですか?」

『ん、貴方気に入ったから、良いよ?名前、教えて。』

「は、はい。私はミーナです。」

『ミーナね。それじゃ、契約、しよ?』

「はい!」


 ミー姉も契約出来そうでなによりです。

 そして無事契約を終えたルー姉とミー姉は喜んでいた。


「よろしくね、ティア!」

「よろしくお願いしますね、メルト。」

『よろしくね、ルーナ!』

『よろしく、ミーナ。』


 ルー姉は元気いっぱいの挨拶を、ミー姉は微笑んで挨拶をした。

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登場人物


バルメテオ辺境伯家メイド長:マルナ・ロキウイ

火の精霊ティア(王級)

水の精霊メルト(王級)

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第二の人生では楽しく生きたい~神に誤って殺された少年は第二の人生を謳歌する~ 紅華@くれは @takuwan0613

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