第96話 ねえ、なんで俺は教室で目隠し拘束プレイをされてるの?
「じとー」
なんかすっごい見られてる。咲から。気のせいか。気のせいだろう。気のせいだな。うん。気のせいだ気のせい。
「えっちな目向けられてるね」
「頭の中えっちに支配されてるのか?」
「人間には三大性欲があるから仕方ないね」
「三大欲求だよ。性欲に支配されすぎだよ」
「ちなみに三大性欲には『えっち欲』と『みーちゃん欲』、『ドスケベ欲』があると言われています」
「えっちとドスケベの間に俺を挟むんじゃねえよ」
「挟まるのは百合の間かおっぱいの間だけにしておけって話?」
「全然違うけどとりあえず百合に挟まる男は死すべし」
話が逸れすぎである。今気にするべきは後ろからの視線なんだが……後ろからの視線が凄まじい。
この席には俺と零、そしてつつじさんが居る。前は彩夏、後ろの方に星、咲、そして静だ。
ちなみに彩夏も時折チラチラとこちらの視線を伺ってくる。可愛いの擬人化か?
でもそれはそれとして、なんで咲はこんなに見てくるのだろうか。
「あれはね。『私だってママって呼ばれて甘やかしながら
「お前の願望だろうが。みーちゃん呼びするのお前だけだわ」
「私はみーちゃんと
「普通の女子高生は発言が自主規制されないんだよ」
「待って待って。どうやったの今。リアルでピー音聞こえてきたんだけど。え、どうなってるの?」
零は星の言葉にこてんと首を傾げていた。くそ、顔が良い。
「私は現実に干渉出来るタイプの普通の女子高生だからね」
「現実に干渉出来るタイプの女子高生は普通と正反対の位置にあるんだよ」
「ついでに性欲も普通じゃないもんね」
「知らないけど普通であって欲しいな」
「週28は覚悟してね」
「食事より多い性欲発散」
「どうしてもって言うなら三日三晩で一気に済ませても良いよ」
「Dead or Die」
とかそんな会話をしていると、先生にギロリと睨まれたので黙る。
(じゃあこっちで話そっか)
せんせー! 零さんが心の中に話しかけてきまーす!
という冗談はさておき。いや冗談でもなんでもないんだが。
咲に何かされそうだが、まあ大丈夫だろう。
◆◆◆
「ねえ、なんで俺は教室で目隠し拘束プレイをされてるの?」
「自分の胸に聞いてみれば?」
「すっごい淡白で懐かしいなその感じ。ゾクゾクします。この目隠しだけでもどうにかなりません?」
現在俺は目隠し拘束をされていた。されていたのだが。
目隠しは彩夏がしているのである。そう。
「おっぱいアイマスクなのである」
「違うから。勝手に人の心の内に入り込むんじゃねえ」
「許可あれば良いんだ……」
「いやまあ、無断よりはな」
星の疑問に答えつつもため息を吐く。
こんな所でおっぱいアイマスクなんてされてたら本格的に停学をくらいかねないだろうが。……いや、家でもダメなんだが。
彩夏は普通に手で隠してる……のだが。隠してるんだが。
教室は冷房が効いているので、彩夏はカーディガンを羽織っていた。
つまり、どうなっているのかと言うと。萌え袖なのだ。
萌え袖で頬の当たりまでカーディガンの感触。瞼の所はその指の感触があるのである。
「――つまり一度で二度美味しいって思ってるらしいよ。彩夏ちゃん」
「なんで全部言っちゃうの? どうして俺のキモい妄想垂れ流しにするの? 一億と二千年の恋も冷めるよ?」
「大丈夫だよ。言ってまずい事はみーちゃんが考えても言ってないから」
「全部言ってるだろうが」
「言ってまずいような事はみーちゃんが考えてないって事だよ」
全然まずいんだが? 良かった発言は一度もないんだが?
「誰かが悲しむような事なら私も言わないよ。つまり、みーちゃんは誰かが悲しむような事は考えてないって事! ちなみに今彩夏ちゃんはにやけて凄い顔なってるよ」
「い、言わないでください! 零ちゃん! ぼ、ボクだって怒りますからね!」
「え、何それめっちゃ見たい」
「だ、ダメ!」
「うぎゅっ!?」
顔を動かして少しだけ抵抗してみると、後ろから凄い抵抗感があった。あ、これすっごい埋まる。
そうして俺は彩夏の胸の中に固定されてしまった。……やっばいです。
「というか俺はなんで縛られて?」
「えっと。咲ちゃんが未来さんのお世話をしたいそうで」
「四肢を切断して監禁するタイプのヤンデレかな」
「そんな静みたいな事しないよ」
「えへへ……ぺろぺろ」
「褒められてないからな? 後自然に指を舐めるな静。噛み切られそうで怖いんだよ」
あとゾワゾワする。目隠し中に指舐めはやばい。
「大丈夫だよ。食べちゃったら一晩だけど、ぺろぺろびゅーびゅーなら百年は楽しめるって叩き込んだから」
「百年は枯れる。絶対。人体の仕組みがそうなってるから」
「大丈夫大丈夫。みーちゃんなら人体くらい超越出来るよ」
「二重跳びぐらいの感覚で人体を超越させないでくれ。……ってこれいつまで続くんだ?」
いつまでも五感のうち一つが失われていると不便である。というか昼飯の時間がなくなる。
「私が聞きたかったんだけど。いつまでコントするつもりだったの?」
「コント言うな。本気だぞ」
「そうだよ。本気の漫才だよ」
「コントでも漫才でもねえよ」
しかし、これ以上は咲を怒らせてしまいそうなので黙る。
「……あんたって引き際弁えてるよね」
「どっかの誰かさんのせいでな」
「えへへ……」
「褒めとらん」
はぁ、と咲がため息を吐く音が聞こえた。
「良い? 言っとくけど……私もちゃんとアンタの事……す、好きなんだから」
「あ、やめて。そういう事言われたら好きになっちゃう」
「彩夏と二人で耳元で一時間くらい囁き続けようかな」
「溶ける。溶けてしまいます理性が」
ちょっと今視界塞がれてて色々敏感なんです。そんな時に耳に大変な事をされると大変な事になってしまいます。
「……んじゃ、これ食べたら許したげる」
「これ?」
「はい、あーん」
「有無くらいは言わせてくれ」
しかし、咲なら大丈夫だろう。零とかならいきなり乳を突っ込んできたり唾液を垂らしてきたりしかねないが。
(甘いねみーちゃん。私なら栗とかリスとか突っ込むよ)
珍しく濁してるが絶妙に消されそうなチョイス。本物のリス突っ込んだら口の中大惨事になりそうだな。
(チチタプってやつだね)
チタタプだわ。乳をたぷたぷさせるな。
そんな馬鹿げたやり取りをしていると、いきなり口の中に食べ物が飛び込んできた。
ふむ、これは……卵焼きだな。
「ん、美味しいな。甘いやつ久々に食べた」
「未来はしょっぱい派だった?」
「いや、どっちも好きだ。美味い」
「……ふーん。そっか」
というか俺自身、あまり苦手なものはない。基本好きである。
「じゃあ次、これ」
「んぁ…………んぐ。おお、唐揚げか。美味いな」
なんで俺は目隠しされて餌付けをされているんだとは思わないでもないが。考えたら負けである。
「はい、ご飯も」
「助かる」
うん、白米も美味い。
「じゃあ次。はい、みーちゃん舌出して」
「絶対嫌だ」
「おっぱいぺろぺろしたくないの!? みーちゃん! したいかしたくないかで答えて!」
「男子高校生には酷な問いかけをするんじゃねえ。……え? 脱いでないよな? こんな所で」
「全く、みーちゃんは私を何だと思ってるの?」
「モラルと倫理をシャブ漬けにしてるタイプの痴女」
「まあまあ、それは置いといてさ。服の上からおっぱいちゅーちゅーするのも乙だと思うよ。おっぱいだけに」
「上手くねえ」
「美味しいかどうかは吸ってみるまで分からないよ! おら吸え!」
「分からないのはお前の情緒だよ」
「はいはい、じゃあ次ね」
零とのやり取りも咲に止められる。
「な、なあ。一体何がどうなってこうなってるのかだけ教えてくれないか?」
「……いいじゃん別に、なんでも」
「咲ちゃんはつつじちゃんに嫉妬してるんですよ」
「ちょ、彩夏!?」
なんか後ろから凄い事聞こえたんだけど。
「私ー?」
「はい。つつじちゃんってお母さんって感じしますから。未来さんをお世話したい咲ちゃんはライバル視してるのかなって」
「あ、彩夏? な、なんで?」
「未来さんも知られたくない事いっぱい知られてますし。零ちゃんみたいに未来さんが嬉しい事は言った方が良いかなって思いまして」
凄い。珍しく彩夏からの正論である。と考えたのも束の間の事。
「……彩夏のばか」
「ん゛っ」
あーいけません。いけませんお客様。普段ツンツン(?)してる子が唯一普段優しく接している女の子に赤面して『ばか』って言う場面からしか得られない栄養があります(早口)
「……となると俺は百合に挟まる男になる? 死か? 死すべしか?」
「なんかまたろくでもない事考えてる?」
「そうだよ。百合には挟んでなんぼだよ」
「よし、零。戦争を始めよう」
「私が勝ったら全人類みーちゃんハーレム化計画の始動ね。負けたら全人類みーちゃん逆ハーレム化計画で」
「規模がでかすぎるし勝ちたくも負けたくもねえ」
ホモじゃねえんだよ俺は。……ホモじゃ。
……確かに日向は可愛いが。そういうのじゃない。そういうのじゃないだろ。多分。
「あーもう! 食え!」
「んめっ!?」
目隠しで口の中に物を入れられるのすっごい怖いんだが?
「またみーちゃんがえっちな事考えてる……」
「考えてねえよ。美味しいなほんと」
「……ん。じゃあそろそろいいよ、彩夏」
「ふふ、はーい」
そこでやっと、やっと俺の視界が確保された。おかえり視界。ちなみに視界いっぱいに零が写ってるのはバグかなんかですか?
「んむぎゅっ」
「なんで当たり前のようにキスしてこようとするんだよ。てかやめてくれ。目開けて目の前に美少女の顔面があるの心臓に悪い」
「……今零ちゃん彩夏ちゃんの後ろいたよね?」
「ま、瞬きをしたら未来さんの目の前に」
「ついに正体表したなおい」
片手で零の頬を掴んでむにむにとする。ちゃんと人間の真似をしろ。
「……えっ、待って。今のほんとになんなの? え?」
「零にこの世の常識当てはめようとしたらダメだぞ星」
「えぇ……?」
そんなこんなでお昼休みを過ごしたのであった。
◆◆◆
「ねえ、未来」
「ん? どうした?」
体育の時間。着替えていると、日向に声を掛けられた。
「未来って凄いよね」
「……本当にいきなりどうしたんだ?」
「未来の周りってさ。すっごく可愛い子達が居るでしょ? それも、ただ可愛いだけじゃなくて。凄いなぁって」
「それは俺じゃなくて周りが凄いんじゃないか?」
「そんなに凄い子達に好かれてる未来はやっぱり凄いんだよ。カリスマ性っていうのかな」
カリスマ性。あまりにも自分に似合わない言葉であり、笑いそうになった。
(何笑ってんの? ぶち犯すよ?)
ガチトーンで犯罪宣言しないで。怖いから。
(本当に怒ったら彩夏ちゃんと沙良ちゃんと瑠樹ちゃん三人に頼んでみーちゃん専用全肯定ASMR作って貰うよ。大人向けのやつ)
やめろ。最推しで脅すな。
……だけど、それはそれとして。
「カリスマ性なんてないよ、俺には」
「じゃあさ。未来はどうしてあんなに沢山の魅力的な子に好かれてると思うの?」
「なんでって、そりゃ俺が一番聞きたいんだが」
本当になんでなんだろうな。……いやほんとになんでだ?
完璧変態幼馴染に元文学系桃髪ギャル。
日本のトップアイドル達にカニバリズム系ヤンデレ。
相手が嘘をついてるか分かるママ系ギャル。
改めてとんでもない人選だな。全員濃いぞ。あとなんでトップアイドル三人が全員俺の事好きになってくれてるんだよ。
「じゃあ、どうしてなのか僕が教えてあげる」
「ん? 分かるのか?」
「分かるよ」
日向が着替えながら続ける。
「まずね。かっこいい」
「初っ端から抽象的」
「でも、本当にかっこいいんだよ。人としてって言うのかな。こんな人になりたいを体現してる」
「すっごいムズムズするんですが? 俺そんなに人間出来てないぞ」
「出来てるよ。だって……女装した僕の事もちゃんと受け入れてくれたからね」
いやいやいやいや。
「それくらい別に普通の事だろ」
「そう言える時点で凄いんだよ。……意外とね、あるんだよ。口では『私はいいと思うよ』とか『俺は嫌ったりしない』とか言うけどさ。その人達が僕と仲良くなってくれる事はないんだ」
「それ、は……」
「未来は僕を受け入れて友達になってくれた。言葉だけじゃなくてね。未来はかっこいいんだよ、誰よりも」
その言葉に唸ってしまう。
彼の苦労を思えば、それだけの事でとはとても言い出せない。
「……あれじゃないか? 可愛くて話しかけられないとか」
「そういう考えが出る所もかっこいいと思うよ。本心で言ってるっぽい所もね」
「そりゃ本心だからな。可愛いし」
「……ありがとね」
可愛いものを可愛いと言って何が悪い。マイナスな発言はともかく、プラスな発言は言うべきである。
(その割には好きって言わないよねみーちゃん。もっと言って良いんだよ! 『好きだ! 俺の子を孕め! 八つ子くらい孕め!』って言ってよ!)
忘れた頃にやってくるな悪霊。静まれ悪霊。
(悪霊にも穴はあるんだよみーちゃん。孕めるよ)
ねえよ。孕んでたまるか。
というか良い感じの話してるんだから黙っててくれ。
(霊ってえっちな事嫌いらしいよ。とりあえずボロンしてみようよ)
この状況でボロンする奴は霊以前に人間から嫌われてるわ。
「未来? どうかした?」
「ああ、いや。ちょっと最近悪霊に取り憑かれててな」
「えっ……あ、零ちゃんの事?」
「おい悪霊で伝わってるぞお前」
(みーちゃんのプライバシーをする悪い零っていう意味ではある意味
やかましい。
「ふふ。未来って面白いよね」
「そこで俺が面白いと思われるのは誠に心外なんだが」
「ごめんごめん。ふふ」
くそ、可愛いから許してしまいそうなのがずるい。可愛いが正義すぎるぞこの世界。
「未来と一緒に居たら飽きなさそうだね」
「……それはそうかもしれないな」
「あ、でも安心してね。僕、未来の女の子達を好きになったりはしないから」
「俺のじゃないが? ……ってよく言い切れるな。みんなめちゃくちゃ可愛いぞ」
「今まで誰かを好きになった事がないからね」
想像以上に重いパンチを唐突に食らってしまう。……好きになった事がない、か。
「……それは恋愛的な意味でだよな?」
「うん。未来の恋人達もみんな可愛いと思うけど……なんていうのかな。女の子同士が言う可愛いに近いんだと思う。そもそも未来の恋人だから、って認識があるからなのかもしれないけど」
「いきなり飛びすぎだ。恋人達とかいうクズ男専用のパワーワードを俺に使わないでくれ」
「ふふ、ごめんごめん」
ツッコミどころはあるものの、その言葉にふむと頷いた。
(あ、安心して。みーちゃん。日向ちゃんが言ってるのはほんと。私が彩夏ちゃんの事可愛いって思うのと一緒……って言うと性欲も入っちゃうからあれだけど。それの性欲抜きバージョンかな)
サラッととんでもない暴露をするんじゃないよリビング零。
(え? でも正直私と彩夏ちゃんが絡んでる姿とか見たいでしょ? なんなら【nectar】三人が仲睦まじくしてる所とか)
ノーコメントでお願いします。
(とにかく、日向ちゃんはそういうのないから安心してね)
いや、それは俺でも分かってるんだが。
(私からの保証だよ。ほら、この前あったでしょ? 純愛だと思ってたのに最後のシーンでデートの途中で顔を赤らめながら先に帰る恋人を彼氏が心配する漫画見て死にかけてたよね。それからは血眼でレビュー漁るようになってたし)
ア゚ッ(死)
(まあ、私が居るからリアルで脳破壊はないから安心してねってだけだから気にしないで)
一回傷口に塩を塗る必要はあったのかお前。
「み、未来? 今度はどうしたの?」
「ち、ちょっと思い出し脳破壊をしただけだ」
「思い出し脳破壊」
「気にしないでくれ。ただの発作だ」
というかちょっと時間を使いすぎた。さっさと着替えよう。
という事で着替えていると……なんか後ろから視線を感じたような気がした。
そこを見ると、既に体操着に着替えた日向の姿があった。
「ご、ごめん!」
「ん? 俺は別に気にしないが」
男の着替え姿なんざ……とは言わないが。少なくとも俺は気にしない。身近に脱がし魔が居た事もあるけどな。
全裸ならともかく、半裸や下着姿くらいは特に何も感じない。
「でも、そ、その……す、凄いね」
「……あー。これか。うん、まあ。よく見られるからな」
顔を手のひらで隠しながらも、指を開いてチラチラと古典的な恥ずかしがり方をする日向。
まあ、うん。自分でもちょっと邪魔なくらい大きい。
(ふふふ……みーちゃんのみーちゃんはまだ変身を二回残している)
変身しても一回だよ。二回目の変身どうなるんだよ。
(翼が生える)
人体で一番必要ない部位に人類が所望しているものを付けるな。
「凄いね……し、下着もパツパツに」
「日向さん? さすがに実況までされると恥ずかしいんですが?」
「ご、ごめん!」
そう言いながらも目は中々離れない。珍しいのは分かるんだけどな。
「ぼ、僕、先行くね!」
「ああ。俺もすぐ行く」
(すぐイク!?)
久々に出たな言葉狩り。
(大丈夫だよ。みーちゃんは早漏でも連発出来るタイプだから)
早漏じゃねえよ。
(ダウト)
早漏じゃ――やばっ。鐘鳴った。
(それじゃあ今度早漏改善ドスケベ生ASMRしようね。日替わりで。初日は私と静ちゃんね)
「耳を食われる未来しか見えん」
一つため息を吐いて、俺は走り始める。
……その日はやけに日向から目を向けられるような気がしたが。多分気のせいだろう。うん。
【五章開始!】俺の事が大好きな幼馴染と釣り合うよう努力していたら、あの時助けたアイドルが転校してきて学校が修羅場と化しています 皐月陽龍 「氷姫」電撃文庫 5月発売! @HIRYU05281
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