男子校生の青春チャレンジ

ke-0i

プロローグ ある男子校生の決心

 やぁご機嫌よう。


 僕の名前は倉橋桂香くらはしけいか

 男女どっちか分かりにくい名前だけど性別は男。

 今は高一の6月、1学期も半ばを過ぎたぐらい。

 新しいクラスにも慣れてもう皆仲良くなってくる時期だ。


 突然だけど僕はみんなに聞きたいことがある。

 青春真っ只中の高校生、当然彼氏彼女作っていちゃつくこともあるわけだ。

 じゃあそのメインステージって言ったらどこが思いつく?


 、

 、、

 、、、


 はい time is upだ。

 最初に思いつくのはやっぱり学校なんじゃないだろうか。

 学生たる僕らが7日ある1週間のうち5日も過ごす場所。

 当然それだけ長い時間を学校で過ごすんだから高校生の人間関係なんて大体学校絡みなのは想像に難くない。


 くどくど何が言いたいかって?


 それは男子校生ってほんとに恋愛に縁がないってことだ。

 そしてあぁ悲しきかな、僕はその男子校生なのだ。

 しかも僕が通ってるのは中高一貫の男子校だから最後に学校で女子見たのなんて4年前。

 幸いコミュ障じゃないから女子と喋るってだけでキョドったりはしないって信じてるけど、、、

 よく考えたらキョドるもなにもまず喋る相手じょしいなかったわ。


 でもだからって彼女作りを諦めるのか?

 折角の高校時代をむさ苦しい男どもだけで埋め尽くしていいのか?

 僕の答えは断じて否だ。


 確かに学校に女子がいないのはだいぶきつい。

 でもそんな不遇な僕らだって女子との交流機会が全くの0ってわけじゃない。

 塾だってあるしなんなら友達からの紹介って手だってある。

 大事なのは諦めない心だ。


 ってなんか友達に呼ばれてるな。


「おい倉橋ー!」

「おん、どした?」

「俺やっぱ可愛い女の子になるのがベストだと思うんよな。」


、、、


「付き合うとかじゃなくて?」

「うん。自分がなる。」


 、、、


 どう間違ってもこんな化け物になんかなっちゃいけない。


 僕の決心はさらに固くなった。

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