夢日記

百合岡

過去:19/7/31

【見覚えのある?夢】


舞台は赤羽駅という東京に実在する駅の何処かの駅構内にいた。この場所はそうであると認識していたが、風景は花が咲き乱れる庭園の様な見た目をしていた。

私は、当時その赤羽駅周辺で働いていたバイト先の先輩であるネパール人女性に薔薇を差し出されていた。彼女は黄色いバラを持っていた。

「貴重だから受け取るといい。」

外国人特有の少しイントネーションが異なる発音だが、逞しさのある言葉だった。

現実世界でも彼女は、小柄な体型に見合わず志が高い瞳と意志を持っているのだ。

そんな彼女を私は慕っていたが、薔薇は受け取らなかった。

薔薇を持っている姿が1番似合う彼女に、持っていて欲しかったからだ。

その後、他の人に赤い薔薇を1本受け取った。だが、この薔薇は私は生かせない。と考え、近くにあった花園に薔薇を刺していった。すると、花園の職員であろう人が

「赤い薔薇は珍しい。」

と、刺された薔薇を確認し物珍しそうに呟いた。

「確かに。よく、観賞用とかで盗られてしまうから。」

私は赤い薔薇を希少価値の高い花だと認識し、返答した。




【暴行を受けた夢】


とある大きな坂道に立っていた。坂道と言っても、道路が割合を占めている為歩く幅は少なく信号も無い。坂の下から風が緩やかに吹いていた。

風の吹く方向へ向かうと、突然目の前に階段が現れた。青い光を放つ木製の階段がゆるい螺旋状になって上へ上へと続いていた。私はそれを登って行った。

しばらく登り続けてふと下を見ると、先程居た坂道はどうに見えなくなっていた。

上を見上げると、階段が複数別れておりその先には様々なお店があった。

中華料理店、雑貨屋、居酒屋、釣り道具屋。

私は初めに、1番近くにあったホテルに続く階段を登った。

そこはホテルという認識はあったが、実際は浮遊する半透明の部屋が階段に直接くっついているだけの場所だった。

4畳あるかどうか怪しい広さ。

思い切って入ると、少女が1人、その場所の長であろう小太りな男性が居た。

雑魚寝タイプかと思ったのも束の間で、少女は男性に暴行された後のようで、力なく床に倒れていた。

首は青紫色に変色した箇所が所々存在し、太めの指の跡がはっきり残っていた。

少女は白いワンピース1枚しか着ておらず、そのワンピースの裾部分にパラパラと血痕が散っていた。美しいブロンドの髪はちぎられ、飾りのように周りに散らばっていた。

私はそれを見て逃げようと思った瞬間、既に首を片手で捕まれ床に叩きつけられた。

視点が変わり、首を絞められる私と首を絞めている男性が映る。

今まで私の視点を持っていた人物は、明確な性別は無かったものの先程倒れていた少女と同じく白いワンピースを1枚着ているだけの貧相な少年だった。

首を絞めている手に掴み爪を立てる。


程なくして、手の力が抜けて床にだらしなく放り出された。



【覚めたら冷や汗をかいていた夢】


実家のボロアパートにいた。外から帰宅した私に霊がまとわりついており、鬱陶しく思ったのか除霊のため塩を握ってると、父親を模倣した男性が奥の部屋から出てきた。

「あたまについてるぞ」

と、霊とも言えないふわふわの綿あめのようなおばけが私の頭に付いていた。私は言われた通りの場所目掛けてぽんっと軽く叩いた。頭から手を離すと、知らぬ間に手の中に2つ折りにされた紙切れが入っていた。

疑問に思い、紙を開いてみた。中には文字が書かれていた。

< ちーちゃんのために >

拙く、子供の書いた字のようであった。

私が文字を認識すると、近くにいた男性が背後から抱きつき腕を身体に巻き付ける。

先程は優しそうな雰囲気であったが、打って変わって、首が折れそうな程前に曲がっているのに顔だけは正面を向いていた。

「ちーちゃんの為に…ちーちゃんの……」

私の耳元で低く抑揚の無い声で同じ事を呟いていた。背中から青ざめる様な恐怖を感じ、状況把握のため後ろを振り返る。

男性は、砂に指で穴を3つ開けて作った顔のようであった。




そこで、目が覚めた。

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夢日記 百合岡 @yurioka07

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