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その日は現地解散ということで、
「結構参考になったわー、なんでも聞いてみるもんね」
すっきりした顔で言った
「アンタもっと彼氏に食い付くと思ったんだけどなんか静かだったわね」
「え、あー」
「
「え、うん。そうだっけ?」
「
「はあ」
「空いてた彼の左手と
「あの場で?」
「あの場で」
「まあ、だから別になにってわけじゃないんだけどさあ?」
「気付かれてないと思ってるんだろうけど、見せつけてくれるわね、って、思ってね!」
「それでだんまりだったわけね……」
なるほど幼馴染に四苦八苦している
「今も私たちと別れてふたりでよろしくやってるのかと思うとさあ。いやあ恋心の前に殺意が芽生えてくるわ」
そこまではそれほど気にしていなかった
「あ、私も芽生えてきたかも」
しばし重い空気で佇むふたり。
「帰ろっか」
「そだね」
大きく溜息を吐いて言ったのはどちらだったのか。
「あーあ、恋心以外はこんな簡単に芽生えてくるのに、恋心ってどこから生えてくるんだろ」
凪志美ちゃんは良成くんに恋心を芽生えさせたい あんころまっくす @ancoro_max
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