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事情を一通り説明された
「男子視点でなあ……結構難しいな」
「難しいですか……」
「とりあえず俺の感想なんだけど、彼相手には今はまだ恋愛モード押せ押せで行かないほうがいいんじゃないか?」
「ええ……?」
不服そうな
「彼は
「はい、まあ」
「気が向いてないときに無理強いされても普通はイヤな気分にしかならないと思うんだよな。だから
「居心地よく、ですか」
「ライバルはお義姉さんってくらいだし彼と同居してるんだろ? 今って
「ぐうう、言われてみると、そうかも……」
「でもまあ、それだけアプローチしても強く拒絶されたり距離を置かれたりしてないんなら、逆に脈があるんじゃないかと思うけどな。普通ならさすがに気まずいだろ、この状況」
「ほんとですか!?」
ぱあっと顔を輝かせて身を乗り出した
「まあ現場も相手も見てないから絶対とは言えないけどな。そんなに悲観することもないと思うぜ」
「な、なるほど……ありがとうございました」
「ちなみに
「んーまあ、
うげっ、と顔を青くした
「いやあでもあの頃の
「え、付き合う前どんな感じだったんですか? 聞きたいです!!」
「あーそれ私も興味あるわ」
あわあわとしているあいだに
「昔の話はぜっっっったいにやめてちょうだいっ!!」
悲鳴のように叫んだ
静まり返った店内を半笑いで見渡した
「本人もこう言ってることだし、俺から言い出しといて悪いけどやっぱりやめとくよ。本題も片付いたと思っていいなら……今日はこの辺でお開きにしないか?」
「そ、そうね」
「私も賛成かなー」
拗ねたようにテーブルから視線を逸らしていた
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