悪夢の伝染性淫紋
@HasumiChouji
悪夢の伝染性淫紋
「なるほど……貴方が言われてる『淫紋』なる概念は何となく理解しました。貴方は、その『淫紋』とやらで女性を発情させたい、と」
SNSで見付けた「悪魔と取引して願いを叶えよう」と云う広告をタップしたら出て来たメスガキ悪魔に、俺の要求を理解させるまで反日以上が……じゃなかった半日以上かかった。
「『何となく』って何だ? 本当に大丈夫……うわっ?」
「はい、貴方に『淫紋』とやらを発現させました」
「ま……待て、何で俺に?」
「伝染性の淫紋です。貴方が、御自分の男性器を女性に(一部自粛)すれば、相手の女性は、その淫紋に感染します」
「え……えっと……どうなってんだ? その場合、俺の淫紋はどうなる?」
「そのままです」
「はぁはぁはぁ……あ……あの……血液がチ○コに集ってるせいで、はぁはぁ……頭が良く働かないんだが……今『そのままです』って……はぁはぁ……言った?」
「ええ、そうです」
「はぁはぁ……じゃあ、俺は、一生……はぁはぁ……発情しっぱなしか?」
「何か問題でも?」
「はぁはぁ……ふふふふ……ふざけ……はぁはぁ……んな……はぁはぁ……ああああはぁはぁはぁはぁ……」
「どうしたんですか?」
「お……おんなと……はぁはぁはぁ……やりたいから……はぁはぁ……いんも……はぁはぁ……んのうりょ……はぁはぁ……くをたのんだのに……あああ……あたまがはたらか……はぁはぁ……ないないない……」
「つまり、貴方は、こう言いたい訳ですか?『相手の女性の意志を無視して、女性とSEXする為の能力を望んだのに、その能力を発動させるには、まずは、その能力を使わずに、相手の女性の意志を無視して女性とSEXしなければならない。何かおかしいし、そんな能力、使い物にならない上に、副作用も大き過ぎる』と」
俺は淫紋による強制発情によって言葉すらマトモに発する事が出来ず……ただ、何とかメスガキ悪魔の言ってる事は理解出来たので、大量の汗と涎と涙と鼻水と先走り液を撒き散らしながら、首を縦に振り続けた。
「すいません。契約は成立しました。貴方が御自分の要求の伝え方が悪かったとしても、願いを取り消す事は……」
ふふふふふ……はぁはぁはぁ……ふざざ……はぁはぁはぁ……けけけんな……はぁはぁはぁ……。
い……いかん……元から高血圧気味なのに、強制発情のせいで、どんどん心拍数が……うががが……くそ、しぬしぬしぬしぬしぬしぬ。
うぎゃ〜、なら、しぬまえにまえにまえにまえにまえにまえに……。
「うぎゃぎゃぎゃぎゃッ‼」
ちょうどいい、めのまえにめすがきがががが……。
「おい、ふざけんなよ、人間の屑がッ‼ 女だろうと男だろうと、人間だろうと悪魔だろうと、お前みたいなクソ男とやりたがるヤツが居ると思ってんのかッ‼」
めすがきあくまは、そうさけんで……おれのずぼんからでている……おれのこれまでのじんせいで、いちばん、かたく、ながく、ふとくなったものにけりをいれ……。
ボキっ……。
悪夢の伝染性淫紋 @HasumiChouji
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます