「そろそろ休憩したら、智久さん?」


「ああ、とりあえずここを片づけてからな。」




和樹との一件があり、ふたり色々と悩んだりもした。


寂しくないって言ったら嘘になるけどね…。

あの場所は、確かに和樹…元カレとの苦い思い出がある一方で。智久さんと運命的に出会い、愛し合った、幸せな思い出もたくさん詰まってたんだからさ。





敢えて留まる選択肢もあったけど。智久さんが、


『思い出なんて、これからいくらでも作ってやる』


そう言ってくれたから。

一念発起、善は急げということで…オレと智久さんは新居へと早々に引っ越ししたんだ。






オレがいるからって、前より広めの新居は。

希望通りのトイレ風呂は別、寝室にゆとりのある物件で。

いうほど特別なものじゃないんだけどさ。

新婚気分でウキウキしちゃってるオレには、キラキラピカピカと…そりゃもう輝いて見えたんだ。





んでもって今日が引っ越し初日なワケで。

引っ越し屋さんが入れてくれた大きな家具以外は、まだ殆どがダンボールの中なんだけど。


有給休暇も取って余裕なハズなのに、智久さんは休む間もなくせっせと片づけしちゃってるから。


とりあえず続きは明日にしたらって、勧めたら…





「新居での初夜なのに、散らかってたら嫌だろう?」


とか…割と真顔で返されちゃったんで。

ロマンチックで濃厚な新居での初エッチの為にと、

その後頑張って片づけして。


結局、疲れ果ててふたりで寝落ち。

初夜は次の日の出まで、持ち越しになったのは…

いうまでもないよね?



まあ、その分翌日は、ずっとイチャコラしたんだけども…






というワケで。

オレと智久さんのラブラブ新婚(?)生活は────…





『ただいま。』


『おかえりなさい、智久さん。…ねぇ、』



お風呂にする?ご飯にする?

それともこのままベッドで──────…



絶賛満喫中なのでした!



おしまい🤍

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キミはサンタの忘れ物 祷治 @jmjmjm1046

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