鈴蘭

文字の羅列は苦手な少女。教科書の文字は二重に見え、まるで乱視のよう。そんなスミは1冊の本にであった。


ページを開くと美しい言葉たち。乙女の心情を綴るその文体に心惹かれる。令和のこの時代にも通じる彼女達の想い。


スミはその作者へ憧れか恋心をもつものの、もう二度と会えない存在なのだ。


大正時代の少女たちも憧れたあの方を想うと、胸焦がれ……。


本を開けばそこは大正時代の乙女となる。

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花ものがたり たぬまる @suzutamaru

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