『夜と霧』
『夜と霧』 みすず書房
V.E.フランクル
強制収容所の過酷な生活の中にいても、人間の精神の自由は奪えない。
収容所に入れられた人間が、どのような精神的存在になるかは、本人が決断を下すのだ。誇りを失わずに生きて行けるか、誇りを失い生きて行くか……
フランクルは、収容所の中で考えた。権力のある者に取り入って、少しでもいいから食べ物を多くもらうにはどうすればいいのかを。来る日も来る日も考えた。そして、その思考に反吐が出そうになった。
そこで、思考を未来へと切り替えた。豪華なホールで、強制収容所の心理学の講演会を開いている自分を思い描いた。
そうすることで、今、自分を苦しめている全ては客観化され学問という一段高い所から観察されることになった。そして、自分を見失うことなくあの収容所から生き延びることができたのだ。
アウシュビッツで体験したことを綴った一冊です。
私、もう一回読もうかな。
おススメの一冊です!
読書録。 月猫 @tukitohositoneko
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