番外編

桑の実の恐怖?

 父が桑の実を持ってきて一言。

 「エッセイのネタにできるんじゃないの〜?」ニヤニヤ

 う、ではありがたく書かせていただきましょうか……。


 桑の実、まずは一粒食べて。

 うすい。味うすい。

 水と野いちごを十対一でミキサーにかけたら、こんな薄味になるのではないのでしょうか。

 こんな薄味ならむしさんなんか寄ってこないんじゃないの〜? と思ったら。

 

 いましたよ、むしさん。ええ、いました。

 塩水につけたら、桑の実二十個の中に白いミズミミズのようなむしさんが、三匹。

 あるぇ……? 思ったよりいない、だと……?

 にっくきむしをまたもや学ばず食べてしまったのかと、落ち込んでいましたが、これは朗報。六分の五の確率で、むしさんをお腹の中に入れてはいないのです。

 いや、でも六分の一の確率でむしさんを平らげているのです。そう考えたら吐き気が……。うっぷ……。

 

 でも、今度はむしさんがいても残さず食べるぞ、と決めているので、もうひとつ食べたら。

 あるぇ……? 味がしない、だと……? (二度目)

 いや、味はあります。塩味です。どうやら、塩水につけて味が変わってしまったようなのです。悲しい。


 家族に協力してもらってすべて食べきりましたが、もう野に生えている物はこりごりです。市販の物だけ口に入れます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

野いちごの恐怖 シリコーン @2290076

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ