エピローグ
後日談
「着心地はいかがでございましょうか」
「うん、腕も脚もちゃんと動かせるね。大変だったでしょ? ここまで綺麗に修理するの」
「ええ、まあ。それなりには。胸部の穴など傷や凹みが多い上に、何より使われている素材が希少なものでしたので」
「その分のお金は払うよ。ありがとう、噂以上の出来栄えだ」
「お褒めに預かり光栄です。……それとパスカル様、あくまで多くの鎧に関わってきた者としての個人的な興味なのですがよろしいでしょうか? その鎧はどこで手に入ったものなのでしょう。この道は長いのですが、デザインなどが初めて拝見したものでして」
「これは王家からの贈り物なんだ。仕事ぶりが評価されて特別に賜ったもの……そう聞いてるよ」
「おお! なるほど、特別製でしたか。どうりであなたの身長にマッチしておられる。本当によくお似合いですよ」
「……そうだね。もう僕のものだ」
セリーヌ・アラン あばら🦴 @boroborou
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