砂漠の後宮で起こる、恋と謎解き! 千夜でも読みたい物語
- ★★★ Excellent!!!
後宮にいる主人公が、皇帝の私室に忍び込んだところから物語は始まりますが、その理由がなんと、皇帝陛下と小姓頭をモデルにしたBLを書くため!?
ギスギスしているはずの後宮の妃たちのあいだで回し読みされるBL本。
それを黙認してくれた陛下は、なかなかの太っ腹と言えるでしょう。
可愛い妃たちの楽しそうな様子に、読んでいるこちらの口元も緩みます。
そんな主人公アーファーリーンの手元には、祖母に貰った古いランプがあります。
そのランプを擦ると出てきたのは――真っ白な猫にしか見えない精霊!
願いごとを保留にしたアーファーリーンは、精霊と一緒に暮らすことに。
はたして、いつ、どんな願いごとを叶えてもらうのでしょうか?
アーファーリーンは、持ち前の知識と頭脳で、後宮の小さな事件を小姓頭のサイードと共に解決していきます。
徐々に親しくなっていくふたりに、読んでるあなたもきっとやきもきするはず!
ハッピーエンドを願いながら、千夜一夜のナゾガタリをお楽しみください。