きっと、涙と笑顔のバランスはフィフティフィフティ

恋愛小説である。
各章ごとに主人公がかわるので、お互いの気持ちがよくわかる。
ラスト、春で終わるのがいい。
一人で迎えてきた春だけど、これからはずっと彼と二人で迎えていく。
そんな未来を予感させる。

二人のやり取り、作品の作り方、互いの視点が交互に替わって織りなしながら一つの作品となる如く、二人は共に新たな未来を迎えるという、実にきれいな終わり方をする。

だから、読後が清々しい。