第17話・剣と盾

 いつもの拠点である木の上ベットで少し休息を取りつつ、木の上に生えている果物を食べ終わった僕はふと、とあることを思いついた。


「そうだ。せっかく剣と盾を手に入れたからこの二つを使ってがんがんスキルを獲得しよう」


 と。


 僕が強くなる一番の近道はスキル獲得だ。これは間違いないと思う。スキルを獲得すればそのスキルの能力を手に入れられるし。副次効果でステータスも上がっていく。

 事実僕はスキルのおかげでたった一人でゴブリンの集落を滅ぼせるくらいに強くなったのだから。

 そんでもってスキルは自分の行動にそって手に入るのだ。つまり剣と盾を使えば。剣と盾系統のスキルが手に入るはずだ。

 よし、そうと決まれば適当に魔物でも探して試し切り&ガードをしていこう。


 ――――――――――――――――――

 そんなわけで魔物を探すこと2分。

 狼を見つけた。


 僕は腕にぐっと力を込めて狼の首元を狙って剣を振り落とした。


 グサ


 剣は鈍い音を立てて狼の首に浅く突き刺さった。そして僕はそれを高い攻撃力を生かして力任せに振りぬいた。


 バシュン


 そして狼の頭は綺麗に切断された。


 ピコン

 スキル【剣術】を獲得しました。

 副次効果として攻撃力が10上昇しました。


「よし。剣術のスキルゲット。さて次は盾を使っていくか」


 そんでまた2分で狼を見つける。

 狼をみつけたら盾系統スキルを手に入れるために、ワザと狼を攻撃せずに隙を見せて攻撃をさせていく、そんでもってそれを盾でひたすらにガードしていく、そうして10分以上、ただひたすらに狼の攻撃を盾を使って防いでいった時だった。


 ピコン

 スキル【盾術】を獲得しました。

 副次効果として防御力が10上昇しました。


「よし。盾術ゲット。じゃあ。次はもう少し森の奥にいって強い魔物と戦っていきますか」


 ――――――――――――――――――

 そっから複数のゴブリンにゴブリンの上位種、オーク等と戦っていく。

 戦って戦って。そこそこ苦戦しつつもしっかりと剣術と盾術を使いながら戦っていった。一日中戦った。

 で、まあ、結論を言えばスキルは獲得出来なかった。

 剣術と盾術は簡単に獲得出来たし、出来ると思ったが、まあそんなに甘くないという訳だ。

 まあ、それでも剣と盾を扱う技術は確実に身に着いたし。普通に実践で使えるレベルまで持って行けた。多分これから使って行けば良い感じにスキルは獲得出来るだろう。


「という訳で今日は終わり。思ったよりも慣れない剣術と盾術は疲れた適当に食事して寝よう。明日に備えて英気を養おう」


 ――――――――――――――――――


 更新が遅くなり申し訳ございません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

レベル1のスキルマスター ダークネスソルト @yamzio

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ