第16話・魔法を覚えて使っていく話
ゴブリンの集落を潰し、拠点に一旦戻った僕はとある決意をした。
それは魔法を鍛えようという決意だ。
僕は多分魔法の天才だ。
いとも簡単に魔法系統のスキルを獲得出来るし、魔法の威力だって高い。普通の人は絶対僕みたいに魔法を使えないと思う。つまり魔法の天才ということだ。
だけど僕はまだ弱い。特に攻撃力的な面ではかなり弱い。今日ゴブリンキングと戦って痛感した。もっと強力な魔法が使えればあんなにゴブリンキングにてこずることは無かったと思う。強力な魔法一発でもっと楽に倒せていたと思う。
だから魔法を鍛えよう。鍛えてもっと威力の高い魔法を使えるようにしていこう。よし頑張ろう。
――――――――――――――――――
そんなわけで魔法を鍛える特訓が始まった。
今現在僕の使える魔法は6つ。火魔法と水魔法と土魔法と風魔法治癒魔法と空間魔法だ。
この6つのなかで火力が出せそうな魔法はやっぱり火魔法だと思う。今の所僕が使える威力のある火魔法は火矢だけだ。それ以外にどんな魔法があるかする分からない。
スキルMP過多を使えば威力は上がるがそれでも限界がある。
といわけで新しいイメージをしよう。
魔法はイメージだ想像だ。
火の矢よりも強い物をイメージしていこう。
そうだ。槍だ。
槍をイメージしよう。
火で出来た槍だ。大きな火の槍だ。その火を持って様々な物を貫く槍だ。
「よし。イメージが固まって来た。これならいけそうだ。火魔法・火槍」
少しの脱力感と共に僕の目の前に火槍が生成される。
そしてその火槍を近くの木を貫くように発射させてみる。
バシュン
ドン
大きく音を立てて火槍は木を貫いた。そして貫かれた木の部分が燃えながら、これまた大きな音を立てながら倒れた。
「わお。凄いな。凄い威力だな。これにMP過多使ったらどうなる?やってみるか。火魔法・火槍・MP過多」
その瞬間だった空気が変わった。
そのまんまの意味でさっきまで涼しくらいだった空気が急に熱いに変わった。
僕の生み出したMP過多火槍は想像以上の熱量を含んでいたのだ。そして想像以上に大きかった。槍なんて言ってるが。大きさは5メートルを軽く超え。槍というか柱のような感じだ。
「さて、じゃあこれを打ち出してみるか。ただ、流石に木に打ち込んだらヤバそうだし。川の下流にでも打つか」
ドゴ~~~~~~~ン
僕の放った火槍・MP過多は数十メートルは空を飛び。少し見えにくくなり始めた所で川に着水し大爆発を起こした。
「これは凄いな。取り敢えず爆発した場所に向かうか」
テクテクテクテク
そうして少し歩いて向かってみたら。魚が打ちあがり、近くの石が粉砕されて川の幅が一部広くなってた。
「恐ろしい、威力だな。流石に魔力消費がかなりあったが、それでも今の感じだとMP回復も考えたら10回は余裕で打てるな。よし。じゃあ、この調子で魔法を鍛えていこう。エイエイオー」
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そんなわけで魔法を鍛えていくこと1時間後
一通り使えそうな魔法を覚えられました。
取り敢えず今からその魔法について話していきます。
まず火魔法。
火魔法では火槍以外にも、火壁に火弾という魔法を覚えました。
火壁は火の壁を作る魔法で、敵の妨害や足止めに使えそうな魔法。
火弾は火の弾を生み出して攻撃する魔法で威力はそこまでだが。MP過多をすればかなり威力上昇が見込めるし、MP消費がかなり少なく相当数連発出来るから使い勝手は良さそう。
次は水魔法。
水魔法では、水包み・水刃・水弾を覚えました。
水包みは、水を使って相手を包み込むという魔法で、敵の妨害はもちろんのこと頭全体を包み込めば窒息死が狙える中々に強い魔法だ。
ただし、結構集中力がいるから乱戦中とかは難しそう。使うなら敵に奇襲をかける時に一番強い奴にかけるのが良さそうかな。
水刃は水をひたすらに薄くしたのを風魔法を使って回転させながら超スピードで放つ魔法だ、威力は木を簡単に切断するくらいある。
最後の水弾は物凄く簡単に言えば火弾の水バージョンだ。終わり。ただ、火弾と違って水なので当たってもそこまで脅威じゃないし。相手を濡らす嫌がらせ的にしか使えない。もしかしたらどこかで輝くかもしれないけど。
ほんで三つ目は風魔法。
風魔法では吹き風・混ぜ風の二つだ。
ぶっちゃけ風魔法単体ではあまり強くないが他の魔法を組み合わせたらめちゃくちゃに強かった。
何が強いって全てが強い。
まず、吹き風。これはまんまで風を吹かす魔法なのだが。この吹き風を火槍と組み合わせれば火槍の発射スピードが恐ろしく早くなり威力が倍増した。
水魔法・水刃もこの吹き風をフルに使っている。
ほんで次の混ぜ風。これまた強い。これは風を使って指定した物を混ぜるもしくは回転させる魔法なのだが。まあヤバい。水刃利用はもちろんのこと火槍に使ったら、また威力が上がった。
貫通力が異常なくらい上がって、何十本という木をまるで存在しないかのようにほとんど減速せずに貫通してく。最終的にそのまま火槍は何十って木にどでかい穴をあけてそのまま遠くに行きすぎて見えなくなった。
一応念じて消しといた。山火事になったら困るからね。
ただ風弾は魔法としてやってみたが威力は低く実用性もなさそうなので多分二度と使わないと思う。
ほんで最後に土魔法だ。
土魔法で覚えたのは。土壁に石塊に土弾だ。
土壁は土で出来た壁を生成する魔法だ。これに火魔法の火壁を組み合わせれば武器の投擲とかは土壁で防ぎ。生身で向かってよじ登ろうとしたら火壁によって焼かれるという中々に強い壁が出来た。
もちろん単体でも自分の足元に生成して一気に高い所まで移動したり、敵の突進攻撃とかに置いて防いだりとかなりの活躍が期待できる魔法だ。
ほんで土塊。これはまんま石の塊というか石を生み出す魔法だ。
生み出せる場所は、まあ全ての魔法に共通しているのだが僕の視界全てで大きさとか硬さとかは込める魔力量によって結構簡単に調整できる。ただ、あまり大きな石&硬い石を生成するとかなり魔力を消費する。
この魔法の使い方としては、ずばり、こけさせるだ。
戦闘中にいきなり足元に石が現れたら普通にこけると思う。こけなくても体勢崩したりして大きな隙が出来ると思う。そういう使い方を考えた魔法だ。
他にも普通に座る場所がなかったら良さげな大きさの石を生み出して座ったり、投擲用に普通よりも硬度を上げた石を手のひらの生み出したりと結構使える魔法だと思う。
最後に土弾。これは石塊からの投擲の方が何十倍も威力あるので多分使わないっす。
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「よし、結構魔法を覚えたな。スキルは覚えられなかったけどかなりの火力面では底上げ成功したと思うし。よしじゃあ少し疲れたし休憩しますか」
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