第20話 三日月の夜
無事、地球に帰ることができた6人……。高島はLINE通話で、4人と話していた。事情を知った何凸守は尋ねた。
「んでさ、結局不士稔は勝ったの?」
「引き分けらしい。あの戦いは10日ぐらい続いたらしく、月の都どころか月全体にも被害が出たらしい」
「だから今日は三日月なのか」
「そういうことじゃない…(笑)(そもそもどういうこと?)」
「それで、不士稔とかぐやは今どこにいるの?」
「ん?今、
高島か笑いながら言った。
「和解…とまではいかないけど、まあ少し仲良くなったっぽい」
「へえ、っていうか、高島今何か食べてる?」
「ココアシガレット。かぐやから貰った」
「そっか(笑)」
栩義が口を開いた。
「疑問に思ったんだけどさ、かぐやってニコチン依存症なの?」
「いや、
そして高島の家の屋根では、不士稔とかぐやが座っていた。
「改めてみると、月って綺麗だよね」
「それはどうも。地球も綺麗だよ?」
「そりゃまあ水の星って呼ばれてるからな」
2人はココアシガレットを吸った。
「久しぶりに食べたなこれ」
「そうなの?美味しいでしょ?」
「美味しい」
「だよねぇ」
2人は三日月を見ながらココアシガレットを齧った。ハッカとココアの風味がした。
高島くん 迷い摩天楼編 まめでんきゅう–ねこ @mamedenkyu-neko
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