第15話 たった一つの人生、たった一つの想い出

 緊張する。

 十月初めの土曜日。恵をキャンプに誘うだけなのに緊張してしまってる。

「よし」

 決意を固めて電話する。

 文章でもよかったけど直接誘う方がいい気がした。

「もしもし?」

 出た! 出たよ!

「あ、もしもし、俺」

 オレオレ詐欺かよ!

「うん、どうしたの?」

 スルーかよ! 痛いな俺。

「こ、今度キャンプとかどうかな?」

「今度って次の土日?」

「そう、だね」

 呼吸ってこんなに難しかったっけ? 息遣いが聞こえちゃいそうだ。

「うん、いいよー」

「それでさ、今回は料理一緒にやらないか?」

 共同作業っていう行動に意味がある。これは川下に教わったこと。

「そう? 別に気を遣わないくてもいいのにー」

「いや、一緒にやりたくてさ」

 一緒にやりたいのは本当だ。恵と何かを楽しむことがしたい。押しつけがましくなければいいのだけど。

「じゃあ一緒に出来そうな料理考えておくね」

「なるべく難しくないやつでな」

 アハハと笑う。

 今回のキャンプ場は星空の森だ。俺と恵が再会して、最初に行ったキャンプ場だ。

「うんと、キャンプ用品とか見に行きたいから早めの集合でもいい?」

「あぁ、俺も北上で行きたいお店があるんだ」

 別々に行動するのもおかしいので一度俺が恵の家に行き、一緒に行くことにした。

 あのお父さんにまた会うんだな。頑張ろう、俺。

「それじゃあ十時に恵の家に行くから」

「うん、楽しみにしてるね」

 よし、約束は取り付けた。

 キャンプして告白、キャンプして告白、キャンプして告白。

「はぁ」

 告白するなんて中学生以来じゃなかろうか。やばい。こんなんで一週間仕事できるのか。


 悶々とした一週間が過ぎた。

 この一週間は地獄とも言っていいくらい長く感じた。寝るときすら

「よし、寝るぞ!」

 と気合を入れて寝ようとするほどだった。

 髪型を少しいじり、デート用に新しくジャケットを購入している。

 十時より前には到着するようにしたいと思い、十五分ほど早く出発した。

「澤海君、いらっしゃい」

 インターホンを押すと、お父さんが出てきた。

「お、おはようございます」

 お父さんはドアを開けて招き入れてくれた。

 俺は肩を狭めて小さくなって入っていく。かっこわるぅ。

「恵はまだ準備しているから、少しコーヒーでも飲んでいかないか?」

 断るわけにはいかないだろう。お父さんの誘いなのだから!

「はい、いただきます!」

 すると、有名メーカーのコーヒーミルを出してきて豆を挽く。

「あ、それコニタのコーヒーミルですよね」

「なんだ、知ってるのかね?」

「あ、はい。うちにも同じブランドのがありまして」

 うっかりしゃべっちゃった、手を止めちゃったよ! と思ったが、お父さんはにこりと笑い

「そうか、澤海君もコーヒーは好きなのかね?」

「そうですね。豆もいくらか試してみたりします」

 そうかそうか、とお父さんはご機嫌な様子で豆挽を再開する。やった。ご機嫌とれた!

「ちなみに好きな種類とかはあるのかね?」

「マンデリンの中煎りくらいでしょうか」

 ほう、と口髭を触る。どうなんだろう、この反応。

「今日は無難にオリジナルブレンドだが、我慢してくれよ」

「いえ、お気遣いなく」

 ケトルを持ってきてお湯を注ぐ。膨らんでくるのは豆が新鮮ということだな。

「お気に入りのお店とかはあるんですか?」

 気に入られるためじゃない。自分の興味の範囲が一緒ということに嬉しさを感じ、聞いてみた。

「そうだね、盛岡にたまに行く店があるんだけど、ちょっとわかりづらい場所でね。教えようか?」

「お願いします」

 それからコーヒー店を教えてもらったり、この後行くつもりのお店の評判も教えてもらった。

「お父さん」

『あ』

 二人同時に振り替える。

 見ると恵が待ってましたーとばかりにふてくされてる。

「すまん、つい」

「いや、俺がコーヒーのこと聞いてたから」

 譲り合いをしていたが、

「いいから行こ!」

 恵の一言で出発することになった。

「澤海君」

「はい」

「楽しかった。また来てくれよ」

「ぜひ」

 あ、フラれたらどうしよう。

 いや、今はフラれることを考えちゃいけない。全力を出し切るだけだ。

 荷物を詰め込んで、出発する。

「最初は恵の買い物だな」

 新しくできたというアウトドア専門のショップに行く。

 そうだ、CB缶買っておかないと。

「恵は何を買うんだ?」

 ついていくとバーナーを見ている。

「一つあるけど?」

「一緒にやるならもう一つ必要でしょ? あったかいうちに食べたいし」

 そうだな。料理は出来立てが一番いい。

「ならCB缶対応のやつを買った方がいい。俺のがそうだから、切れた時の対応ができる方がいいよ」

「そっか、そうだね」

 バーナーとCB缶を購入する。

おっと、購入するのを忘れるとこだった。

「何買ったの?」

「小さいコーヒーミル。アウトドア用に欲しかったんだ」

 購入したコーヒーミルを恵に見せる。

 スマートな形をしたミルにへーっと感嘆した声を出す。

「ところで今日は何を作るんだ?」

「今日はハンバーグとジャーマンポテトだよ」

 なかなか食べ応えがありそうだ。

「今度は俺の買い物に行こう」

 鈴香さんに紹介してもらい、恵のお父さんに評判を聞いたコーヒーショップに行く。

「恵、ここでちょっとお茶していかないか?」

 ここで告白するわけではないが、こういうとこでちょっとゆっくりしていくのもデートとしてはいいんじゃないだろうか?

「うん、いいよー」

 車を停めて店内へ入る。

「いらっしゃいませ、店内でお召し上がりですか?」

「はい」

 メニューを見せてもらう。

 ホットコーヒーは毎日違うんだな。

「今日のホットコーヒーは何ですか?」

「キリマンジャロです」

 嫌いじゃないけど、日中はまだ暑い。

「アイスコーヒーと日替わりスイーツのチーズケーキセットで。あと、テイクアウトでオリジナルブレンドの豆を」

「私はカフェラテと日替わりスイーツ、いちごタルトを」

「かしこまりました。豆はお挽きしますか?」

「豆のままでいいです」

「それではお席でお待ちください」

 テーブル席に座る。

「成仁君、チーズケーキ好きだよね」

「あれ、言ってたっけ?」

 あんまりそういう店に言った覚えもないけど。

「今までのパターン、みたいなものかな」

 そうなの? ま、俺分かりやすいらしいしな。

「それより成仁君、お父さんと仲良さそうだったね」

 あれだけでどのくらい仲良くなれたかわからないけど。

「コーヒー好きなのはよくわかったよ」

 ゴルフ好きとかだと困っちゃうけどな。共通することがあってよかった。

「お父さん、昔は柔道とかやってたんだけど、ケガしてからはコーヒーとか、ワインにはまっちゃって」

「恵がワイン飲むのもお父さんの影響?」

「そうだね、お父さんが勧めてくるのをお母さんと三人で飲んで、そのたびに色々話したりしてたよ」

 どんな話だろう。俺の話、その時にしてたのかな?

「お待たせいたしました」

 それぞれの注文した商品が届く。

「あ、ラテアートしてある」

 ハート型にしてあった。簡単らしいがここまできれいだとやっぱりすごいと思う。

「それじゃ、いただきます」

「いただきます」

 ケーキを一口。美味しい。恵も美味しそうに頬張っている。

「成仁君、一口頂戴」

「なら恵のも一口もらうぞ」

 なんだかカップルみたいだ。ちょっとはずかしいがこれができることが嬉しい。

「成仁君のも美味しいね」

 食べてコーヒーを飲む。うん、よく合ってる。

「ところで」

 恵が視線をチラチラ上に向ける。あぁ、これはあれだな。

「珍しいね、そういう風に髪型いじってるなんて」

「あぁ、少しやってみようかと思ってさ。どう、かな?」

 あぁ、すげー不安だ。

「今までの成仁君でもいいけど、こういう成仁君初めてだから新鮮だね。これからもたまにやってほしいな」

 これから持ってことは印象は悪くないってことか、ふぅ安心した。

「後はどこか寄っていくの?」

 買い物は済んだ。あとはメインのキャンプになる。

「恵のほうで特にないならキャンプ場に行こうと思うけど」

 そうだなぁ、と言いつつ悩み

「ないかな。今回はハンバーグ作りもあるし、早めに行こう」

「わかった」

 ちょっとのんびりしてたけど、のんびりしすぎるとあっという間に時間が過ぎてしまいそうだ。

 少しだけ時間を気にしてお茶を済ませた。


「こんにちわー」

「こんにちは」

 受付には鈴香さんがいた。

「今日はお二人なんですか?」

「はい」

 少し意外そうにしている。前にもこの二人で来たことはあったはずだけど。というか二人で来たことに問題でも?

 恵は特にといった感じはないんだけど、鈴香さんのほうが動揺しているように見える。

 説明とカードを受け取る。

「あ、お風呂値段上がったんだね」

 管理棟を出てから恵が気づいたようだった。

「うん。今シーズンからコテージとお風呂の値段が上がったんだ。コテージは滅多に使うことはないだろうけど、お風呂は大抵利用するからね」

「コテージもほかのみんなと来る機会があれば、かな」

 そうだな。でもその辺は他のとこと値段や設備を見ながら考えよう。

 テントを設営し、一息つく。

「あれ?」

 雲行きがちょっと怪しいな。今まで経験したことはないけど雨キャンプになるか?

「雨降る予報だったっけ?」

 恵は合羽を出す。

「予報は曇りだったけど、降るかもね。一応合羽は持ってきたけど、その時はこっちのテントに入ってきて」

 忘れていたけど恵はこういう時のためにツールームにしてたんだっけ。

「そうだな。ご飯作るのもそっちでやってた方が都合がいいな」

 焚火台は出しておくが、調理用具は恵のテントに用意しておく。

「成仁君、仕事のほうはどう?」

「そうだなぁ、まぁ普通?」

 一応やれてることはやれてるからな。

「大丈夫そうならよかった」

「心配してくれたんだ?」

「当然だよ」

 その当然がすごく嬉しい。

「恵はどうだ? 結構ストレスためてるんじゃないか?」

 ううん、と首を振ってみせる。

「ストレスにならないように先輩が受け流し方を教えてくれたりしてるし、今では成仁君と遊んだりして発散出来てるから大丈夫だよ」

 そっか。俺でも役に立てることあるんだな。

 恵はニコニコとして話してくれる。俺といることに嫌な思いはないのだろうか?

「なぁ、俺と一緒にいて嫌だったりすることってないか?」

「えぇ⁉」

 虚を突かれたような質問に驚いている。

「全然そんなことないよ。どうしたの?」

 目をそらすことなく聞いてくる。嘘はないんだなと思ってしまう。

「いや、ちょっとだけ疑心暗鬼になっちゃってさ。恵がいやいや付き合ってなければいいなーって」

「全然。むしろ楽しいもん」

 良かった。そう言ってくれることが何よりうれしい。

「そうだ。ご飯作る前にお風呂入っちゃおう」

 そうだな。ハンバーグ作るのにも時間かかるし、他にも作るわけだから。


「はぁ~」

 一人になると一気に緊張感やら疲れやら抜けてくる。

「俺、うまく振舞えてるかな」

 恵の態度や言葉には嘘はないように思える。避けられてるような気もしない。

 あとは俺自身の行動のみ。引きずってちゃだめだ。

 告白するって決めたんだ。


 お風呂を交代で入って夕飯の準備をする。

 恵が野菜を切ってる間に俺は他の準備をしておく。

「今日は星空見れないかもな」

「その時はまた来ればいいよ。はい、混ぜて」

「了解」

 手袋をし、こねて粘り気を出す。整形して恵の待つフライパンに乗せる。少し小さめに作ったハンバーグを恵が焼いていく。

「じゃあ次はジャーマンポテト焼いてくれる?」

「わかった」

 あらかじめ恵が切ってくれていたジャガイモとウインナーを入れて焼くだけだ。共同作業とは言え、簡単なことをさせてもらってるな。

「あれ?」

テントの上からぽつぽつと音がする。

「雨か?」

 大粒だがまだ降り始め。

「悪い、ちょっとそっち見ててくれるか?」

「いいよ」

すぐに焚き火台を片付けて恵のテントに避難する。

「恵がツールーム買ってて良かったよ」

「私も」

 一人なら余裕の大きさのツールームテントだが、二人入るとなかなかに密着する。これは、結構ドキドキものだ。恵はどうなんだろう。

 恵は笑顔で焼き終えてお皿を出していた。

「ご苦労様」

 そう言ってタオルを渡してくれる。

「用意がいいな」

「何かの時に役立つかなって思ってたから」

 お皿にはハンバーグとジャーマンポテトが乗って美味しそうだ。

「後お野菜もね」

 簡単なサラダを作っていた。仕事が早いな。

 ビールを出して乾杯する。

「いただきます」

まずはハンバーグ。肉汁があふれ出してきて美味い。

 ジャーマンポテトも塩コショウが効いてていい。そこにビールを流し込む。

「美味いよ」

「えへへ、成仁君も手伝ってくれたからだよ」

 お世辞なんだろうけど、嬉しい。

 サラダも味わいながら食べる。

「ドレッシングは和風にしたけど、どう?」

「うん、美味しい」

 なんかいつも美味しいしか言ってないような気がするけど、実際美味しいのだから。それにうまいこと言えないからなぁ。

「よかった」

 それでも安心したように恵も食べる。

 俺は、この食事が終わったら告白しようと思う。そう思うと、手の動きが遅く感じてきてしまう。

「? どうかした?」

「いや、こんなに美味しい料理食べれて嬉しいなって」

「お代わりもあるからね」

 気持ちだけでお腹いっぱいになりそうだけどな。

 結局お代わりもしてしまった。

 食器を洗い飲みなおす。

「恵」

 何て言って告白すればいいんだろう。告白するっていう行動以外に考えてなかった。

「何?」

 やばい。ただ好きってだけだったら友人として言ってると思われるかもしれない。なんて言ったらいいんだ?

「なんていえばいいかな、アハハ」

 頭をかいてごまかす。だけど、俺の様子が変なのは恵にも伝わって、良くない雰囲気を醸し出す。

「何か、私悪いことしちゃったかな?」

「そんなことない!」

 焦って首を勢いよく振る。

 恵は悪くないんだ。悪いのは、思い切りのない俺自身だ。

「あのね、成仁君」

 なんだろう、嫌悪感抱かせてしまったか?

「成仁君が何を言おうとしてるかわからないけど、無理に言わせたりはしないし、嫌だったら言わなくてもいいよ」

「違うんだ」

 体のいたるところから汗が噴き出てくるような感覚だ。

「ごめん。俺は、」

 言えよ、俺。

「俺は恵のこと、好きなんだ」

 言った。嫌われるとしても、言った。その行動自体は褒めても良いだろう? でもなんだか、泣けてきた。

 泣いてるのは俺なのに、なんでだろう、恵が泣いてるように見える。

 やっぱり、嫌だったのかな。

「ごめんな」

「なんで謝るの?」

 なんでって、好きになっちゃだめだからだろ。

「わたしずっと、成仁君のこと好きだったんだから」

「え?」

 聞き間違いだよな?

「専門学校の頃からずっと好きで、卒業式の後にメールも送ったんだよ」

 あの時のメール、恵も送ってたのか。

「でも、返事は曖昧で」

 そうだ、四通も送られてたからふざけてるのかも思って適当にしてたんだ。

「だから、はっきりしてほしくて自分磨きして、でも、聞く勇気が出なくて連絡してなくて……」

 涙ながらに恵が話す。

「再会できて、本当に嬉しかったし、告白しようって思えた。でもその時成仁君寝ちゃってて」

 あ、最初に恵とキャンプに行ったとき、寝てしまってた。

「いつまた告白しようか迷ってて、その間にも成仁君、可愛い子と知り合ってて焦ってた」

 俺の涙は止まっても、恵は止まらない。

「成仁君から告白してもらえるなんて思ってなくて、私がそう思ってもらえると思ってなくて」

「俺だってそうだよ」

 そう。

「俺が誰かから好かれるなんて思ってなかったんだ」

この後に言う言葉はこれでいいのか分からないけど。

「俺と、付き合ってくれないか?」

「ぅ……うん」

 嬉しさとか喜びとかそれ以上に、どっと疲労感が出る。

「はぁ~」

 チェアからずり落ちそうになる。

「成仁君」

「ん?」

「もう一回、乾杯しよう」

 そうだな。祝杯だ。

 ザザザッ。

 不自然な、草の音がした。

「なんだ?」

 テントから出て辺りを見回すが、特に変わった様子も俺のテントから何か盗まれた様子もない。

「成仁君」

「何かあったか?」

「見て」

 恵が指さす方を向くと、

「あぁ」

 空一面に星空が瞬いている。雨がやんだ。

 涙のせいもあって余計煌めいているようにも見える。

「戻ろう」

「そうだね」

 今日は生まれて初めてと思えるくらい気持ちよく眠れた。


「おはよう」

「あぁ、おはよう」

 昨日のことは夢ではないだろうかと思ってしまうが、恵が現実だと伝えてくれる。

「好きだよ、えへへ」

 照れる。こんなに幸せな人生でいいのだろうか。

 二人で朝ご飯を食べて、調理器具やテントを片付ける。

「また二人でキャンプ行こうね」

「あぁ。ま、たまにはあいつらも誘ってコテージ泊もしないとだけどな」

 次にみんなに会うときには今回のことも報告した方がいいだろうか。言わなくてもわかってしまうかもしれないが。

 管理棟には昨日に引き続き鈴香さんがいた。

「今回もありがとうございました」

「いえいえ、また来てくださいね」

 外を出る際に鈴香さんから手招きされる。なんだろう?

「また、お二人で来てくださいね。私、お二人の今後応援してます」

 耳打ちされて驚く。

 なんでだ?

 鈴香さんは笑って早くいった方がいいですよ、と言う。

 外に出ると恵が待っていた。

「どうしたの?」

「いや、忘れ物」


残り二件のメールはわからないままだ。

 でも、これでよかったと思う。

 俺は誰かに好かれてもいいんだ。

 それだけで、幸せなんだ。

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フラれて鬱になった俺が人に好かれるなんてありえない 草薙優 @nagimon

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