現代科学チート・中間とりまとめ@銀髪ショタ転生

curuss

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◎本編で扱った現代科学チート


 色々と現代科学チートを扱いました。

 でも、実は作者の脳内で基準レベルを設定してたりします!

 よい機会なので、それも含めての表記で


◇Lv1 作者でも可能orDIY情報多数


・石鹸、シャンプー


・紙

 作中でも述べている通り、繊維だけを取り出す方法が難しい

 それを知ってさえいれば、もの凄く簡単


・パスタ類


・水飴

 Lv1では難しい方。なぜなら発酵で失敗しやすいから


・香水類、化粧水

 石鹸の副産物なのがポイントでしょうか


・酒、蒸留酒、アルコール消毒液、果実酒

 酒造&蒸留は西洋だとDIYで一般的


・クッキーorビスケット、クッキーorビスケット(重曹入り)

 むしろ当時の物は違うというネタです


・炭水化物バー

 珈琲も入手できると、かなり近いものに


◇Lv2 実現は可能or本職や史実を参考


・銀メッキ、銀蝋溶接

 確証は得られてませんが、当時でも一般的だったと思われます


・ウォシュレット、公衆便所

 給水の必要な公衆便所は、ローマ帝国期に存在します。ただし奴隷も必須


・和式養蜂

 DIYする人もいます


・各種ジャム制作、瓶詰や疑似缶詰

 砂糖不使用です。念の為


・家畜の穀物飼育

 最低でも一ヵ月はやらないと効果ありません


・鐙、騎乗盾


・アスピリンもどき

 与太話ではありません。完全に史実


・糸車、織り機、脱穀機、精麦機、唐箕、(仮称)『足踏み式・回る棒』


・板ガラス(吹いての制作)、メッキ式の鏡

 吹いての制作は、実際に動画で確認


・ジッポ式ライター


・度量衡――秒、メートル、グラム、リットル、℃の制定

 地球でしか通じないと述べはしましたが、別の惑星でも指針にできるかも


・トリュフの養殖

 史実では――

 養殖の確立で爆発的ブーム → 供給過多で業者が共倒れ → 技術の途絶

  → 幻のキノコ化 → 現代のような高級品として再発見

 の道筋を辿ったそうです


・硝石の回収、硝石丘による培養、硝石で肥料、硝石による製氷、切り株除去剤

 そのうち説明すると思いますが、硝石は副用途が多いです!

 おそらくはハーバーボッシュ法の発明で、大量の備蓄が在庫化したから!


・ウーステッド

 ガチ調査してます

 が、専門家レベルの同じ見解は見受けられなかったので、どこかで間違ってる?


・製氷(気化熱利用)

 気化熱式は当てにならないと思います。そういうケースもある程度?

 水を冷たく程度なら、100%を見込めるかと


・冷蔵庫(氷式)


・アイスクリーム

 記述してませんが、バニラエッセンスは入手できません


・アルミナ砥石

 利用は簡単です。利用は

 確か、頑張ればアルミ精製だって可能だったような?(要電力)


・米の輸入

 日本人が思うほどマイナーではありません


・ゼロおよびアラビア式表記

 概念はあった模様。しかし、和算的表記だった?


◇lv3 やってやらぁ!


・史実でも行われた植物の輸入――そば、林檎、葡萄

 本来なら風土に合うかどうかのギャンブル

 技術的には難しくないのですが、統治者レベルの政治力が要ります


・反射炉、耐熱コンクリート、耐熱レンガ、超耐熱レンガ

 江戸末期に導入できた程度には簡単

 しかし、もう少し制作日数は必要かもしれません。+1~3年程度?


・気体タンク、硝石からの酸素摘出、酸素ランス、酸水素バーナー

 これが中世レベルの技術なんですから驚く他ありません

 酸素ランスによる脱炭素は現代技術です。念の為


・真鉄の制作、調整鋼鉄

 溶かすのとは別軸です


・縦帆船、鉄製竜骨


・ライムライト

 とにかく熱源が難しい


・バランスシート導入

 ノー勉で伝授は無理? きちんと勉強していれば可能と思われます


・着込み式鎖帷子

 説明しませんでしたが、溶鉄可能になると針金の強度も段違いとなります

 よってチェーンメイルとは別系統と考えるべきだったりも


・駱駝の輸入


・改良歩兵槍

 作ることより、使わせることの方が難しく思えます


・硫酸、硝酸、塩酸

 これも錬金術の分野なので、中世ど真ん中な技術です

 ちなみに硫酸は別ルート――緑礬や胆礬などの鉱物から合成する方法もあります


・汎用オイルバーナー


◇Lv4 え? 〇〇をやるんですか?


・コークス作り(大量生産)

 コークスに適した石炭を蒸すだけなので、簡単ではあります

 しかし、その必要エネルギーを考えると大量生産は、かなり苦しいです


・珈琲の輸入

 中世初期だからです。タイムスケジュールがタイトすぎ


・駱駝の活用(理論上、瑕疵はない)

 無理というのは、悪魔の方程式なんです


・稲作

 やはり中世初期だから。中~後期には中東帝国がスペインで始めますし、イタリアでも作ってます

 そもそもパエリアだのリゾットだの、伝統的な米料理が

 ちなみに稲がある以上、味噌も作れます。詳しくは拙作の『異世界で味噌と醤油をつくろう!』で


・炭化カルシウムの精製(理論上、瑕疵はない)

 専用の炉でなければ無理という説明が発見できませんでした

 しかし、可能だとすると――

 炭化カルシウムバーナーで炭化カルシウムの精製が可能に!?


・メタ戦術論(理論上、瑕疵はない)

 自説なので、専門家の意見と取り違えないで下さい


・ガソリンバーナー

 やはりガソリン類の入手が難しいです


・【超硬度工具】(理論上、瑕疵はない)

 まだ作中にでてきてませんが、ライフリングを刻むのに鋼鉄より硬い工具が必要だったりします(彫って刻む場合)

 他に――

 熱して柔らかくした鉄パイプを、ライフリング型の芯棒へ押し付ける

 溶鉄をライフリングの彫ってある型へ流し込む

 と別解もあります

 しかし、超硬工具の方が理解し易いでしょう

 またお前かなジルコニュウムを結晶化させて作ります(硬度9)

 ちなみに初期のライフリングは一本だけしか彫ってませんが、それでも一定の効果があったといいます(そもそもガス圧が高すぎた時に、爆発させない仕組みだった)

 さすがに一、二本では効果も薄くなるでしょうし、妙な回転にならないよう正角形となる間隔の本数ならOKと思われます


◇Lv5 理論上は間違っていない


・人工甘味料

 高温かつ高圧下で触媒に反応させていて、理屈は正しいです

 これは『本作中の最高難易度』として最初に提示が目的でした

 でも、様々な化学薬品の摘出も可能に!?

 同じ手順でハーバーボッシュ法もできます

 ……現実的には必要な圧力に届かなそうですが(容器が壊れて失敗する)


・蜂プロポリスによる万能薬

 否定論拠発見できず。そして調べれば調べるほど、天然の抗生物質

 薬学に明るい方なら、有効成分の抽出も?

 まあ量が取れないのは説明した通り


・産業革命論(理論上、瑕疵はない)

 自説なので、専門家の意見と取り違えないで下さい


・【板ガラス(フロート式)】

 面倒なので導入しませんでしたが、できるはずです

 あと氷という冷却手段もあるので、なんちゃって強化ガラスも可能?


・唐辛子の輸入、カレーライス

 カプサイシン含有なユーラシア原産の植物が、また発見されました

 ……大半は含有し過ぎてて、食べたら死んでしまいますが


・塩化ジルコニウム製マントル(理論上、瑕疵はない)

 特許の出願書類は公開義務があるのか、比較的簡単に探し出せます

 しかし、『特許がある≒実現性がある』でもなかったり

 まあ特許出願に大金が必要となるので、ほぼ信頼できる情報ですが


・【電子着火式発火道具】

 ライターの没ネタ。あるいは火縄銃の着火方法として検討しました

 ボタン式ライターの発火――というか発電方法ですが、再現可能な範囲だったりします

 特定の鉱石は圧力を掛けると電子を放出し、それで着火しているだけですから

 ギリ再現可能と思えましたし、雷管の代わりとできなくなくも



◎全体を通じてのポリシー


〇最悪、自分で再現を挑めそうな範囲に止める


 理屈の上では正しかったり、再現可能と思えても、手間暇が膨大過ぎるものは扱わない。

 例えば溶鉄炉なども他に、より優れた形式があります。

 しかし、その図面を小一時間ほど眺めて仕組みを理解したり、細かな微調整のやり方を何時間も考えねばならないようでは――


 工業系オタク主人公が現代科学チートを披露


 になるので、作品の趣旨と合わなくなります。

 対して反射炉は驚くほど簡素な設計で、下手したら口頭の説明でも伝わります。

 ……溶鉄を知らなかった日本人ですら、即座に開発成功できた程ですし。


 同じように、なるべく簡単な方法を選んだのが和式養蜂。

 西洋式の方が生産性は高いものの、巣箱の仕組みが複雑でミリ単位の調整が必要です。

 しかし、ここでの肝は――


 蜂の群れを使い捨てにせず、文字通りの養殖へシフト


 なので、和式で十分と判断しました。

 ……というか西洋式だと、まだ研究中止まり? 史実でも開発には時間が掛かったそうですし。



〇読者が飽きるほど手順を踏まない


 AとBからCを!

 さらにDとEからF!

 このCとFからG!

 で、さらにGとHからIを!

 まだまだ俺のフェイズは――



〇その場限りの使い捨てを少なく


 出てくる素材が少なければ少ない方が良いに決まっています。

 よって全体を眺めて、どうしても必要な素材に絞りました。


 この例を挙げるなら……マグネシウムなんかは手頃に思えたのですが、単発発明となりそうで回避を。

 ちなみに溶鉄より簡単なはずです。


・今作で御都合的な資源


 ボーキサイト


 これを偶然にでも発見してないと、いくつかの生産物が無理に。

 ただフランスにもあるのは確定だし、物質としてありふれてはいます(輸出できるほどは無いものの、少しなら偏在するという意)

 むしろ鑑定できたことの方が御都合かも。



・発見などが御都合だったもの


 トロナ石


 ようするに重曹です。

 この擦られまくったテーマで面白くするのと、後の量産をスキップする為に。

 調査でモンゴルのトロナ鉱山に感銘したのも大きいです。

 でも、結局のところ作れます。


 ジルコンおよびジルコニウム


 作中の特徴で発見できるのでしょうか?

 でも、これなら複数の用途で使い倒せます。

 特にマントルで放射性物質を使わず済むのは大きいです。



・凄いけど作れてしまう


 重曹や水酸化ナトリウム


 硝石


 硫酸、硝酸、塩酸


 煽石(コークス)


 炭化カルシウム


 これらは御都合に見えて、一般的な素材です。



○銃について


◇本当に簡単か?


 単発式かつ着火方法に拘らない限り、再現は簡単な部類と思われます。

 なかなか御先祖様達が気付けなかったコツが――


・最低一射は耐えれる銃身

・密閉空間で爆発させる

・最適な火薬の調合具合


 でしょう。どれが足りなくても、いまいちな結果と成りますし。

 ですが逆にいえば、これさえ成立させれば銃といえたり。

 また現代人の感覚だと――


 『質素な先込め式の砲』を作る


 をイメージが正解に思えます。

 ぶっちゃけ銃口から火種を落とす方法でも、弾は発射できたり(打ち上げ式の花火がそれ)

 そして一射だけ耐えれられば実用に適うので、木製だってアリですし、実在もしました。


 つまり、最低限度に必要なのは硝石だけだったり。

 そして硝石が無い異世界とか、炭素系生物かどうかから怪しくなるので――


 銃を作れない異世界の方が稀と言わざるを得ません。



◇むしろ安全かつ確実、繰り返しのできる着火方法が難しかった


 現代人は最終回答である雷管を知ってますが、それを御先祖様達は知りません。

 なので――


 どうして火縄銃なのか?


 という疑問には答える必要があるようにも。

 ゼロベースで開発を続ければ、必ず火縄銃とフリントロック式を経由するでしょうが……現代科学チートではスキップする方が自然です。

 また本文で述べたように雷管制作――作中では紙製ですが――も、それほど高難易度ではないという。



◇火薬で薬莢を作る未来カートリッジ


 ちらっと本文にも登場済みですが、第一案がこれでした。

 ケースレス弾――薬莢不要な分だけ弾を軽くでき、さらに装弾数も増やせる――という未来技術研究がありまして、それで試作実験されています。


 しかし、これは銃身に燃えカスが残ってしまい、いまいちなそうです。

 ……火縄銃レベルの時代なら、一射毎に燃えカス掃除が当たり前ですが。


 また黒色火薬も好きな形状にできます。

 ただ固めた火薬は、燃焼で時間が掛かる様に。


 ですがライフルなど銃身の長い場合、黒色火薬の燃焼が早過ぎてパワーロスを引き起こしていました。

(理想は銃口から飛び出る寸前に燃え終わり。これが早過ぎるとガス圧が高まりきらず、長い銃身が逆に抵抗となって威力を低下させたとか)

 史実では褐色火薬――材料の木炭を半焼炭に変えて、意図的に燃焼速度を落とした物で対応を。


 意外なことに黒色火薬を練り固めても――燃焼速度が落ちても、それはそれで利点と見做せて!?


 つまり、先端が弾丸で、後方は固めた火薬というケースレス弾も作れます。


 お尻に雷管ならぬ雷紙を張り付けるのですが、雷管は『圧力(打撃)を加えられると発火する物質』を利用しての着火なので、確実に圧が加わるよう――

「これはリムファイヤ式にすべきか?」

 とか色々考えてたりも。

(ようするに銃身側面と打撃部で、雷管を挟み込む方法)


 あと「点火さえできればいいんだろぅ」で考えたのが電子ライター式で、ちらっと上の方で紹介しました。

(薬品を使わない、叩くと電気的火花を飛ばす薬莢とかも作れそう)


 ただ、この未来のケースレス弾だと奇抜過ぎるように思えました。

 そして説明が多くなるのもネックに感じ、折衷案的に椎の実弾を採用。やはり史実に存在は強い!

 しかし、椎の実弾系は――

「詰め込める火薬が足りない可能性あるんじゃねえの?」

 というツッコミも想定でき、その場合は未来のケースレス弾の技術と併用してます(どこで? もちろん行間で!)



◇ライフル弾とライフリング


 物語のリズム的に要らないかも知れません。

 しかし、ライフル弾なだけで、命中率が跳ね上がります!

(詳しくはジャイロ効果だとか、貫通性能向上とか色々ある)

 そしてライフリングを導入しているのも、当時の銃は横弾といって――


 文字通りに真横へ飛ぶことがあり、怖ろしいことに近くの味方に当たった


 だからだったり。

 そもそもライフリングは、この横弾を防ぐ研究群の産物で、むしろ使わないと危険という。

(他の研究群からの合流もある。常に銃は科学の粋だったり)


 基本的には詳しい人向けのサービスでしょうか?

 その辺を御座なりにしてる雰囲気だと、やはり醒めてしまうでしょうし。




○◇銃を使わない方が良い理由◇○



 本文中にも述べてますが――


『銃は開発しない方がマシ』


 と思われます。

 なぜなら――


『必ず相手に盗まれる』


 し――


『ゼロから適応だろうと20年も掛からない』


 からです。

 特に弱小勢力が使うのなんて愚の骨頂!

 まんまガンダムのジオン公国と同じ結末を迎えることでしょう。

(最初だけ新兵器で大攻勢となるも、同じ武器を開発されて物量に押し潰される)


 そして――


 オワーリ・ランドで分家の子倅に生まれた司馬長。

 卓越した洞察力で彼だけが火縄銃に価値を見出し、鉄砲を重用。

 その有利もあって弱小勢力から乱世を勝ち抜いた


 は全くの創作であり――


 尾張を事実上支配していた織田信秀の嫡男に生まれた信長。

 生まれに相応しい保守中道な人物で、当時の戦国大名なら誰しもが夢見た鉄砲隊を、尾張という潤沢な経済力を背景に組織


 が史実です。戦争とは資金力だよ、読者諸兄!

 ……いや司馬長様の方がカッコいいし、面白そうだけどね。

 そして誰が使っても似たような戦果の望める兵器ならば数こそ力で……個々の技量が大きく反映されるのは、その逆といえます。

 つまり、劣勢側は少数精鋭をやるしかないのに、それを完全否定な銃の導入は悪手にしかなり得ません。

 これは剣の時代だけでなく――


 主人公だけがずば抜けて強い


 場合も同じです。

 せっかくチートを貰ったのに、自分からその他大勢と同列になったら駄目でしょう。

(それでも政治と無関係に、一個人が持つ不思議道具としては成立可能かも)

(対魔族戦争などで『劣勢だけど数では上回っている』なんて場合には効果的?)



◎発表できる範囲の結論


・銃の導入は簡単


・でも、盗まれたら困る


・導入するのなら、盗まれても問題ない場合に限るべき


・わざわざ火縄銃を作る必要はないし、むしろ難しい


・ケースレス弾すら、実は導入できる



◎『異世界チート百珍』


 ……まずいです。今回の集計だけで70近くも現代化学チートが!?

 数え漏らしもあるだろうから――


 将来的に100超え不可避!?


 どうすんの、これ!? 旧タイトルとか『』だったんだよ!?

 ………………仕方ない。後から枕は高くできぬと古事記にもある!


 決して現代科学チートは100を超えない。

 ……いいね?


 よし、これで御安心! 万事OK! そして問題解決したところで今回は――

 「とっぴんぱらりのぷう」といたしとうございます。

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