と近況をお知らせしつつ、ちょっと戯言を。
結末に賛否ある『推しの子』ですが、個人的には嫌いじゃない終わり方。
しかし、それでも煮え切らないものが残りました。
当然に、いつもの――
「最終回でコケるのが!! 名作の条件なんだよ!!!」
が掘り起こされましたし、まあそうかなとも思いましたが――
「そこまで商業的に立ち回るのなら、いっそのこと最終回なんてやらなきゃいいんじゃ?」
とも。
終わらなければ作品も、生存し続けます。
長く論じられもするだろうし、グッズなどの商業展開すら継続可能!?
一応は創作者側の立場でいわせてもらうと、結局、そうとしか思えません。
最終回でこけるのも、休載でエタるのも、メリットは近しいのだから、ビジネスするなら休載一択でしょう。
どんな最終回でも納得いかないファンは必ずいるし、騒ぎにもなるけど――
休載が大炎上は稀!
さらに――
熱心なファンは、いつまでも待ち続けてくれます!
……まあ、あくまでも『ビジネスするなら』ですけどね。
閑話休題
それとは別に『推しの子』は首を捻らさせられます。
一言でいうと――
頭では納得してるけど、心はそうじゃない
でしょうか?
なので仕組みとして考える――下手なりに創作者として考えてみました。
おそらく――
事件は、だだ起きて
主人公も、それに対処しただけ
だったからじゃ?
そんなの全ての物語がそうだろうと言われちゃいそうですが――
それだけじゃ駄作と、私は考えています
なぜなら、それは設定資料と解法に過ぎないから。
そういう細かいところへ人は惹かれたりもするけれど――
愛しはしないでしょう
見たかったのは、全てが上手くまとまる優等生的な解決法でなく――
間違っていようと、主人公達に寄り添える選択と行動
だったのでは?
まだ「主人公による完全犯罪」と「発覚に怯える、一応はヒロインたちとの仮初に幸せな日々」とかの方が、納得されたんじゃ?
(主人公は「すべてを欲しがった」という結論で、その無理さから結末後の状況は歪に)
また道具立てにツッコむのは無粋ですが――
結局、「なぜ転生が起きたのか?」は不明なまま
で終わりですしね。
軽く説明はされるものの、それは作品世界の理――つまりは設定紹介に過ぎませんでしたし。
なにより自然現象の類……とするには、別の伏線もあるにはあったし?
あと極限まで矮小化すると――
通り魔を発見したから、そいつと無理心中しました。
これなら誰にも迷惑かけずに済むぜ、へへ。
で、ちょっと主人公の心情に寄り添えそうにないのも?
いや、答の一つではあるけどさ、そこを何とかするのがヒーローの条件じゃない?
あっ!
もしかしたら――
「お前を殺して俺も死ぬ」
を本当にやっちゃった作品なのかも!?
そう考えると歴史的意義もありそう!?
……エースが死んで教本を遺すように、これもタブー落ちになるんだろうなぁ。