法律も会社も守ってくれない現実は、もはや笑い話にもならないホラー

 もう勘弁してくれ。そう言いたくなることが、働いているとよくある。
 人は完璧ではない、むしろポンコツよりだ。だからヒューマンエラーと言うのは当たり前に起こるので、一般的に良識のある会社は、それをシステムやルールでカバーしている。そして大概は、社員のミスはすぐにキャッチアップされるように設計されている。

 しかし、時折そういった常識を超えた問題外の問題が発生してしまう。長年の失敗の積み重ねから生まれた仕組みを、一瞬で破壊する問題児が出現する。問題児を出現させないようにするための仕組みを破壊する問題児が。しかも、それは人事異動や期の変わり目といったちょっとしたスキを突いて平然と姿を現す。
 僕も、作者と同業者だったので分かる(そしてどちらかというと加害者側)が、この話を読んでて胃が痛くなった。

 人の話を聞く分には不幸な笑い話で済むが、当事者としては不幸で片付けられたくない。それほどの理不尽な惨事が世の中にはまかり通っている。

 とりあえず、社会で頑張って働いている僕も含めたみんなに言えることは、理不尽なことにあったら周囲の信頼できる人に相談して、ネットでも定期的に情報収集して万が一に備えましょうね。と言うことだ。

 ザード@さんが、死地から何とか生き残って文章として残してくれたことに、労いの賛辞と感謝を。

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