アジャラカモクレンテケレッツのパー

自殺について考えさせられる話。
自殺者をかばって誤って落ちて死んでしまった少年は、自殺したわけではない。
寿命をまっとうすれば極楽の道も開けたかもしれない。
どこにも行けず、この世とあの世の狭間である煉獄を彷徨うしかないのだ。
少年は他に行き場がなく、東尋坊で自殺志願者が来る度に骸骨男をけしかけては、なんとか自殺を食い止めようとしつつ、死んだ魂を地獄に送っているのだろう。
彼が救われる日が来るのだろうか。