第2話 珍獣とニワトリ小屋

 ええと、このような取材の場を提供いただいておいて申し訳ないんですが、私、幽霊とか妖怪とかあまり信じてないんですよね。はい、今在籍している大学でも生物学を学んでいるわけですから、どちらかというとそういったものの正体を解明する研究をしておりまして、分かりやすく説明するなら『雷獣』の正体はハクビシンだ、『人魚』の正体はジュゴンだ、とかそういう夢のない研究をしてる方なんですけど……。ただ、子どもの頃に出会ったあの体験、あれだけはどうしても科学じゃ説明がつかない気がしてならないんです。ですのでこの話を貴社の雑誌に掲載していただいて、他に同じような体験をされた方がもしいましたらぜひお話をお聞かせいただきたいと思いまして……。あ、すみません。前置きが長すぎましたよね?では早速本題に入らせていただきます。


 あれは私が小学四年生になったばかりの春のことです。私はその頃、実家がある田舎町に住んでおりまして、まあ遊ぶところが山か小川くらいしかありませんでしたから、必然的に外で遊んでばかりいる子どもだったのです。性格的にも大人しい方だったんですが、同じクラスの親友であるクニオという男の子に引っ張られてよく外を走り回っていました。

 クニオの家はあまり裕福な方ではなく、塀の上からふざけて飛び降りた時に欠けてしまった前歯をそのままにしておくほどでした。ですがクニオは元気で気持ちのいい性格の持ち主で、本の虫でひ弱だった私にも嫌な顔せずいつも付き合ってくれたのです。そんなクニオと、家の近所にある神社の境内でビー玉遊びをしていた時のことです。

「神様の森に行ってみようぜ!」

 突然クニオがそんなことを言い出しました。『神様の森』というのは、ええと、よくあるじゃないですか、神社の敷地内で木が生い茂ってる林みたいな場所っていうか。そこのことを地元の子どもたちの間で『神様の森』って呼んでたんですね。何分田舎なもので、その林の面積もかなり広くて、鬱蒼としていて本当にちょっとした森みたいになってまして、大人たちからは「罰が当たるから入るな」って口酸っぱく言われてたんです。まあ実際には、子どもだけで行くには危なすぎるからとかそういう理由でしょうが。

 私は最初渋りましたよ。だって怖いじゃないですか。ですが、クラスの間で「あの森には巨大なクワガタがいる」とか「絶滅したニホンオオカミがいる」とか色んな噂が広まっていたのを思い出しまして、真相を確かめたかった私はついクニオの言葉に乗っかってしまいました。

 私たちは意気揚々と神社の敷地へ入り込み、森の中へと分け入っていきました。中は昼間だというのに薄暗く、鳥の声一つ聞こえず、まるで私たち以外の生き物がすべて消え去ってしまったような不気味な雰囲気に包まれていました。オオカミどころかカラスすら見つからず、私の関心は早々に薄れてしまって、早く帰りたいな、そう思いながらクニオの後をついて歩いていた時です。

「おい、あれ見ろよ!」

 突然、クニオが興奮気味に大きな声を上げました。クニオは私に何かを指さしています。私はクニオの視線を追って、思わず息を呑みました。そこには建築物があったのです。

 小学校の校庭に、よくニワトリ小屋ってあるじゃないですか。金網に周囲を囲まれた、ニワトリやウサギを飼育するやつです。ちょうどあんな感じの小屋が木々の間にポツンと建っていたんです。

 私の関心は一気にその小屋へ引き寄せられました。クニオと二人で一斉に駆け寄ったところ、それは間違いなく小学校にあるものとそっくりで、テニスコートの半分くらいの広さでした。金網もしっかりしていて、なかなか頑丈な作りになっていました。まるで誰かに管理され続けているような、そんな印象を受けました。

 クニオと私は、お互いに目配せをしあい、そして同時にうなづき合いました。

『探検だ!』

 クニオと私は、念入りに周囲を確認してから小屋の中に入れそうな場所はないか探して回ります。すると、残念ながら金網には扉のようなものは備え付けられていませんでしたがが、私たちが最初にいた地点のちょうど裏側に、ニワトリ小屋とピッタリ寄り添うように木造の倉庫が建てつけられているのを発見しました。広さは、二畳もないような狭いものでした。倉庫にはピカピカの南京錠が掛けられた扉があって、そこからニワトリ小屋の内部に入れるようでした。

 この瞬間、私たちの頭の中には「秘密基地を作ろう」というアイデアが浮かびました。ですが、南京錠はしっかりと施されていて、とても開けられそうにありません。クニオが四苦八苦して扉をこじ開けようとしている間、私はふとニワトリ小屋の内部に目をやりました。

 不思議なことに、中にはニワトリもウサギもいません。ただ、動物にエサをやるための器のようなものは地面に置かれています。私は不思議と胸騒ぎを覚えました。だって、これだけ立派な飼育設備なのに、肝心の動物の姿が見えないなんておかしいですよね。これでは宝の持ち腐れです。もしかしたら止まり木に鳥でも止まっているかもしれないと思い、私は小屋の天井付近を見上げました。

 その時、私は情けない悲鳴を上げてしまいました。

 小屋の中には、確かに一匹の動物が飼育されていました。動物園で、ナマケモノなんかを飼育するための太い止まり木ってあるじゃないですか。その小屋にもそういった大きくて丈夫そうな止まり木が設置されてまして、そこにいたんです、件の動物が。

 それは、真っ黒な毛に覆われた大きなクマのような生き物でした。大きさは1メートルくらいでしょうか、長い尻尾とネコのようなヒゲが特徴的な、見たこともない奇妙な生き物がこちらをじっと見つめていました。

 私の悲鳴を聞きつけたクニオがすぐに駆けつけてくれました。クニオも私と同じように驚いている様子でしたが、私に向かって小声でこう言いました。

「キョージュ、あれ何?クマ?」

『キョージュ』というのは、まあ当時の私のあだ名ですね。いつも本ばかり読んでいたので『キョージュ』と呼ばれていたわけです。

 クマじゃないと思う、たしかそんな返しをしました。私は古書店を営んでいる親戚からもらった分厚い図鑑が家にあることを思い出し、クニオに一度家に帰って図鑑を持ってこようと提案しました。クニオは二つ返事で了承してくれて、私たちは一旦その場を離れました。

 それから私たちは急いで自宅に帰り、図鑑を引っ掴んで神社へ戻りました。クニオと一緒にニワトリ小屋の前に立つと例の黒い生き物はまだ同じ場所にいて、私とクニオの姿を確認すると、ゆっくりと止まり木から降りてきました。

「これだけ近づいてきたらじっくり観察できるな。」

 こちらに向かってのっそのっそと歩いてくる黒い生き物を見ながらクニオは嬉しそうに呟きました。随分と肝が据わっているものだと私は思いました。

 私はクニオよりも一歩前に出て、図鑑を開きながら慎重にページをめくっていくと、しばらくして目的の生き物の写真を見つけました。

『ビントロング』という生き物らしい。私はクニオの顔色を窺いながらその名前を口にします。

「ビントロングっていうんだ。」

 クニオはその言葉を聞いて少し驚いた顔をしてみせました。

 その生き物はインドネシアやマレーシアに生息するジャコウネコの仲間で、日本には生息してないはずの動物です。そんな珍しい動物が自分たちの町で飼育されているという事実に、私たちは興奮を隠せませんでした。

「すごいな!一体誰が飼ってるんだろ!?」

 金網の向こうのビントロングを見ながらクニオは大声を出します。ここは神社の敷地内なので神社の関係者だとは思うのですが、少なくとも私は今まで一度もそんな話を聞いたことがありません。飼育されているのであれば、狭い田舎町のこと、噂話の一つや二つ聞こえてきてもいいはずです。

「これは俺たちだけの秘密にしようぜ!」

 クニオはそう私に提案しました。なぜ彼がそんなことを言い出したのかは今となってはわかりませんが、恐らくせっかくの珍スポットを第三者に踏み荒らされたくなかったんだと思います。こうして私とクニオは、このことを誰にも言わないことを約束して、日が暮れる頃に森を後にしました。


 翌日、学校の授業が終わると私とクニオはすぐに例のニワトリ小屋へ向かいました。クニオに「動物図鑑を持ってきてほしい」なんて言われたものですから、手提げ袋に重たい図鑑を入れてヒーコラいいながら登下校したのを今でも覚えています。

 ニワトリ小屋に到着するなり私たちは驚愕してしまいました。小屋の奥から、まだら模様の犬のような動物が小走りで駆け寄ってきたんです。昨日までいたビントロングの姿は影も形もありませんでした。

「え……?どうなってんのこれ?」

 クニオは私に向かって尋ねました。私だって知りたかったですよ。今考えても、動物園や水族館で、一日で展示動物を入れ替えるなんてことは聞いたことがありませんし、そもそもあんな大きな動物を移動させるのも一苦労でしょう。

 とにかく私たちはその謎の動物を図鑑で調べてみると、『リカオン』という名前のイヌ科の動物であることが判明しました。サバンナなどに生息する動物で、やはり日本にはいない種でした。

 結局疑問は解消されないままその日はお開きになりました。

「もしかしたら、明日も動物が変わってるかもな。」

 クニオが別れ際に笑いながら言った言葉を今でも鮮明に思い出すことができます。次の日の放課後、本当に小屋の動物が変わっていたのです。

 止まり木の上に、眠そうな顔のシロフクロウが止まっていました。

 私たちは興奮を抑えきれず、クニオは一本欠けた前歯を見せて笑いながら興奮気味に私にこう告げました。

「すごいぜ、魔法の飼育小屋だ。」


 それからというものの、私たちは毎日のように神社の森へ通い詰めるようになりました。ある時はアルマジロ、ある時はカワウソ、ある時はリクガメ、日によって様々な種類の動物たちが私たちの前に現れました。

「今日はどんな動物が来るかな。」

 クニオと私はワクワクしながら小屋へ向かい、目の前の動物を図鑑で確認する。そして、その動物たちの特徴をノートにまとめ、時にはスケッチをして、飼育している人物について想像を膨らませるのです。流石にユキヒョウがいた時は恐ろしくて遠巻きに見ることしかできませんでしたが、それでも十分過ぎるほどに楽しい時間でした。

 まあそれでも、時々カラスやインコみたいなあまり珍しくない動物が入っていることもありました。そういう日は「ハズレの日だ」なんて言いながら笑っていたものですが……。もしかしたら海外の珍しい種類の鳥とかだったかもしれませんが、子どもだった私たちにはそこまでの知識はありませんでしたしね。図鑑での同定にも限界がありましたし。


 そんな日々を過ごしていたある日のことです。私は親戚の法事で県外のとある街へ朝から出かけることになりました。7月の日曜日だったと思います。日課だった神社の動物観察ができずに少し残念でしたが、仕方がないのでその日は諦めました。

 法事の後、年の近い親戚に連れられてアニメ映画を見に行ったりしたので、帰宅する頃にはすっかり夜になっていました。その帰り道、車の窓からいつもの街並みをぼーっと見ていたら、クニオの家の前にパトカーが停まっているのが見えました。何だろうと思いながら自宅まで帰ると、青い顔したお隣さんが慌てた様子でうちにやって来ました。

「大変よ!クニオ君がいないって!」

 クニオが朝の10時頃に家を出たっきり帰ってこないと言うのです。「町民プールに行ってくる」と両親に言い残していたそうなのですが、その日のプールの利用者リストにクニオの名前がなかったということで警察の方や消防団の方がクニオを探しているそうでした。

 実は、私はクニオがどこへ行ったか知っていました。前日に私が法事で留守にすることを伝えた際、ひとりで動物観察に行くから図鑑を貸してくれと頼まれていたのです。

 ですが、クニオの両親もそのことに感づいたそうです。息子の行方を探るため、必死に彼の部屋を探したところ、神社の森での動物観察をまとめたノートが机の引き出しから何冊も出てきたとのことで、捜索隊は神社の森を重点的に探しました。

 そうなるともちろん、例のニワトリ小屋も多くの人の目に晒されるわけですね。ですがその小屋は金網はサビだらけ、屋根は穴だらけ、木造の倉庫は虫食いだらけととても動物を飼育できるような状態ではなかったそうです。結局森で見つかったのは私が貸した動物図鑑のみ、クニオは見つかりませんでした。あのノートも、子どもの空想の産物として片づけられてしまったようです。

 8月のある日、私は父に「一緒に神社の森へ来てほしい」とせがみました。父は最初渋い顔をしていましたが、親友を失った息子を慮ってくれたのか、最終的には私を連れて行ってくれることになりました。

 相変わらず、森の中は静まり返っていました。夏だというのにセミの鳴き声が一切しない森を父が気味悪がっているのが分かりました。私も正直なところ、例のニワトリ小屋は好きでも、この雰囲気は苦手でした。でも、クニオとの思い出の場所なのでどうしても来てみたかったんです。

 暫く歩くと、例のニワトリ小屋までたどり着きました。クニオが失踪する前日から来ていなかったので、小屋が現在どうなっているのか気になっていた私は、急いで中を確認しようと金網から覗きました。

 ……捜索隊の方々の言葉通り、ひどい荒れようでした。何年も、もしかしたら何十年も放置されていたであろうボロボロの金網や壁、そして天井。雨風によって腐食が進んだ木枠は今にも崩れてしまいそうでした。

「ホントにここでクニオくんと遊んでたのか?」

 心配そうに私に問いかけてくる父に、私は返答できませんでした。今までクニオと見てきた光景とはあまりにもかけ離れていたのでショックだったのです。

 自分の記憶に自信がなくなりかけていたその時、ふと視線を左へずらすと、金網に大きな穴が開いていることに気が付きました。当時の私の腰の高さくらいの箇所に空いた風穴は、やろうと思えば潜り抜けて中へ入れるほど大きなものでした。

 ……ああ、クニオはこの中に入ったんだな。

 ……根拠はありませんが、なぜか私はそう確信しました。

 結局その日はそのまま父と小屋を後にしました。小屋の中に入る勇気は残念ながらありませんでしたし、やろうとしても父に止められるのは目に見えていたので。

 それからは神社の森へ出向くこともなくなり、時折あの時に書いた動物の観察ノートをパラパラ眺めるようなことはありましたが、次第にその頻度も減っていきました。


 ……大学進学のタイミングで実家を出て一人暮らしを始めた私は、夏休みを利用して里帰りすることに決めました。

 故郷に到着した私が気になって仕方がなかったのは、やはりクニオと例のニワトリ小屋のことです。大学で生物学と民俗学の関連性について研究していた私は、智見を深めるごとにあの不思議な体験について興味が膨らんでいきました。忘れかけていたはずの記憶がまるでフラッシュバックするように日々の生活の中で蘇り、やがて私の好奇心は抑えられなくなっていました。

 実家に荷物を置いてすぐ、私は神社の森へ向かいました。時刻は朝の10時、太陽が燦燦と輝く時間帯でしたが、この時刻を選んだのにもちょっとした理由がありまして……。あの、私が言うのもなんですが、「お化けが出なさそうな時間」といいますか、はい。オカルト否定派じゃないのか、と突っ込まれるかもしれないですが、正直な話怖いものは怖いんですよね。幽霊とかそういう類のものではなく、単純に人ならざる存在と遭遇するのが怖かったという感じでしょうか。

 森の中は相変わらず薄暗く、不気味さを感じさせました。木々の間を縫うようにして進んでいる間、私はくだらないことを考えていました。ほら、よく言うじゃないですか、「大人になったらお化けが見えなくなる」って。もしかしたら何も起きないかもしれないな、そんなこと考えて自嘲気味に笑いながら歩いていました。心の奥底では、何事も起こらずに終わってほしいと願っていたのかもしれません。


 例のニワトリ小屋に着いたのは、正午を少し過ぎたころでした。何分遠い記憶だったもので、到着まで思ったより時間がかかってしまいました。

 ……結論から言いますと、ありました。クニオと一緒に動物観察をした、立派で頑丈そうなニワトリ小屋が。

 最初は幻覚だと思って目をこすったりしたのですが、何度見ても目の前の景色は変わりませんでした。5メートルほど離れた位置で恐る恐る小屋を観察すると、金網には穴なんて開いていませんでしたし、木枠も虫食い一つなく綺麗なものでした。子どもの頃に見た光景と全く同じものを見たことで、私は嬉しさよりも恐怖感の方が勝ってしまいました。だってそうじゃないですか、もし仮に立て直されたのだとしても、寸分違いなく元の状態に戻せるはずがないのです。走って逃げだそうかとも思いましたが、それだとここに来た意味がないのでなんとか踏み留まり、意を決してニワトリ小屋の中を金網越しに覗いてみることにしたのです。

 ニワトリ小屋の中は、私の記憶にあるものとほとんど変わっていませんでした。同じ場所に止まり木が設置され、同じ場所にエサ皿が置いてありました。一見動物がいないように思えたので、私は隈なく中を探してみました。……よく見ると、小屋の中心辺りに小さな四角い水槽が置いてありました。その中には澄んだ水と、一匹の黒いアホロートルが入っていたのです。

 ご存じですか、アホロートル。『ウーパールーパー』と言った方が分かりやすいかもしれませんね。とにかく、アホロートルが暢気そうな顔ででこちらをじっと見つめてたんです。

 私はなんだか脱力してしまいました。だって恐怖心を堪えてここまで来たっていうのに、結局出てきたのはこんな変哲もない生き物だけだったわけです。まあ、トラやライオンが出てこられてもそれはそれで困りますけど。

 しばらく呆然と立ち尽くして、特に何も起こらず、じゃあそろそろ帰ろうか、そう思ったときでした。

 ギイィ。

 小屋の奥から扉が開くような音が聞こえてきました。

 私は心臓が飛び出るくらい驚きました。足繁く通っていた頃でも、ニワトリ小屋の扉が開いたことなんて一度もなかったですし、そもそも鍵がかかっていましたし。

 小屋の奥からは、黄緑色のツナギを着た青年がプラスチックのバケツを片手に姿を現しました。年齢は私と同い年くらいでしょうか。私は再度驚愕しました。何せ一度も目撃することがなかった飼育員に出くわすなんて夢にも思っていなかったので。

 飼育員はニコニコしながら水槽の方へ近づいていきます。その口元から覗く前歯は一本欠けていました。

 ……あぁ、クニオだ。

 飼育員がこちらの視線に気が付き、私の顔を見て「あっ」っと声を上げた瞬間。私は踵を返して一目散に小屋を後にしました。本当は声をかけたり、挨拶したりしたかったのですが、とてもじゃないけれどそんな気分にはなれませんでした。金網の向こうのクニオが、まるでニワトリ小屋に閉じ込められているように見えてしまい、怖くて仕方がなかったのです。

 結局それ以来あの森には行ってませんし、クニオのことは誰にも話してません。


 ……え?もしクニオに一言伝えるなら、ですか?そうですね……。

 ……『元気にしてるか?』

 それだけ伝えれば十分ですよ。


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気まぐれ刊・読者だより うつつ ペラ市 @utsutsu_pera1

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