Could We Start Again Please?

読みやすく無駄がないので、内容がストレートに読み手に入ってくる。
書き出しは児童文庫によくある「ぼくの名前は~」ではじまっている。
短い話なので、読者にわかりやすく早めに説明する書き方は本作には適している。

こんな簡単に寄りを戻せるか――その疑問は沸かない。
なぜなら、元妻は他人の意見に流されやすい人として書かれているから。

だから
「そんなことない!」
「よし! 好きだ! 結婚しよう!」
「もう、何も考えずに、離婚したんなら、何も考えずに再婚しよう!」
で再婚できる。
この順番もいい。

雨降って地固まるみたいな、読後感がいい。