第6話 転生と学び

さぁ、いよいよ、転生だ。


え?! どこに転生だって?


勿論決まっているじゃないか。


地球だよ。


はい、僕はヴィシュヌだよ。


いつもはね、シヴァが語り手をしてくれるんだけどね。


今回は、最終回にすると言う事でね、最後は僕からね。


チコちゃんは初めての転生の時ね、大変なお家に関わったんだよね。


僕らのグループの使命である魂の向上をしながら、そのお家の因縁を鎮める事、また、因縁切りが目的なんだけどね。これが中々うまくいかないんだよねぇ。。。


ゼウス「だから、我々が協力しておるではないか。」


そうなんだよね。あのゼウスの所の少年もチコちゃんを守る為に尽力してくれてるしね。


あ、そうそう、サムと少年は仲良しなんだよね。


サム「ヴィシュヌ様〜。僕は仲良しではないですよぉ〜。。いっつも、叱られてばかりなんです。。。」


少年「そりゃ、そうだろ! 好きな女の子一人守れなくて、、、あんた、男だろ!、、、と言いたいが、また父に俺が叱られそうだ。。。」


でも、チコちゃん、嫌がってね。。


初めて降りたのがかなり、大変だったからねぇ。。。


ラクシュミー「だから、言わんこっちゃない。だわよ!皆して、あんなに甘やかされて、温室育ちなんだもの。嫌に決まっているわよ!」


シヴァ「だよな。。。降りるのに、何か支えがあったらいいんじゃないか?」


「支え?。。。」


サム「僕が支えになる!」


少年「はぁ?、、、支えになるだと?そんな、、どうやって。。?」


サム「一緒に降りる!」


いや、サム、、、それは、ちょっと。。。


少年「降りるって事は、記憶もなくすんだぞ!そんな状態で守れるわけないだろ!!」


サム「き、記憶がなんだよ!記憶なくたって、わかるはずだ!この子だって!!」


少年は、あまりのサムの勢いに唖然としていた。


少年「父さん。。。俺、決めた。


女になるよ。。。女になって、守ってやるよ!


俺が一緒に降りて下から守ってやる。


だから、サムはこっちから、側について守れ!」


サム黙ったまま。。


ゼウス「よし!よく言った!


お前を女にし、チコとは、姉妹とする。これなら、離れんだろう。


どうだ、ヴィシュヌ、サム。」


そうだね。。。それなら、上手くいくかもしれない。


よし!、、やってみよう!



と言うわけで、それから、ずっと何度か挑戦するものの。。。


成果はあまり出ず。。。


ラクシュミー「あら、それでも、チコはかなり成長を遂げているわよ!」


そうだよね。。。


そう、チコちゃんは強くなったよ。


少しづつ大人になったよね。


精神は、まだまだ、未熟だけど、それでも、一歩ずつ、前へ。。。


進んでいる。。。


そして、今も何度目かの転生の真っ最中。。。


彼女は、今はサムの妻として、


サムは夫として、夫婦共に、


頑張っている。。。



シヴァ。。。どうだい?僕の語り手は。。。上手かい?


シヴァ「あぁ、、

愛情たっぷりで、いいんじゃないか。。。ヴィシュヌらしいよ。」


この物語は終わりだが、この話は、チコちゃんだけではない。


どんな人にも壮大な魂の物語がある。


今あなたのすぐ側にいる人、もしかしたら、可愛い動物達でさえ、魂からの繋がりがあるのかもしれない。。。





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小さな贈り物 中筒ユリナ @ariosu-siva

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