第5話 初めての対面

シヴァだ。


今回の話は、いよいよ登場させようと考えている。


「なんだ? 我々のことか?」


そう、ヴィシュヌのグループの補佐役に回る事になるこのグループ。



ゼウスのグループだ。


ゼウス「やっと、我々の出番だな。長々と待ったそ。」


待たせたな。ある程度前置きがいんだよ。しかし、初めの頃は大変だったんだろ。


ゼウスは、懐かしむように一言


「あの頃はまだ皆、若ったな。。。」



✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥


チコは、グループの敷地内のとある広場に来ていた。そこは自然豊かな場所で、木々は勿論の事あちらこちらに草花が咲いている。


いつもなら、女神達に囲まれて賑やかな声溢れている所だが、珍しくひとりだ。


のんびりした時間とそよそよとした風が吹いて気持ちいい。。。


チコは草の上に寝転び、うつらうつらと眠くなっていた。。。


そこへ少年のような集団がゾロゾロと歩いてくる。その音に、チコは、目を覚まし眠そうにぼやけていると、一人の少年がチコの目の前でじーっとチコを見ている。


「なあんだ、生きてるじゃん!」


その声にチコは驚く。


少年「お前、死んでんかと思った。突いても起きねぇし!」


チコ(だ、、誰?、、、)


「何やってんだよ!、、ゼウス様が呼んでるぞ。」


他の少年達が呼びにくる。


少年「生きてんなら大丈夫だな。」


少年はチコにそう一言言い放つと仲間達の方へ駆けて行った。


チコは、ポカンとするだけだった。。。



外にいるチコを探しにサムが辺りを見ていると、視界にチコの姿が。


サムが、急いでチコに駆け寄るとチコの手をとり


「ヴィシュヌ様が皆を呼んでる。だから、行こう。」



チコは我に返り、サムに連れられ、急いでヴィシュヌ達の所へ戻った。



ヴィシュヌに「おかえり。」と言われるや否や食事の用意がなされている。しかも、何だかいつもよりも、かなりの品数であり、一品の料理の量が多い。


ヴィシュヌ「さぁ、チコちゃんも座って、座って。。」


皆の元にサムと一緒に座ると、見知らぬ集団がゾロゾロと部屋に入ってきた。


「失礼するぞ。」


そう言うとチコ達と対峙するように席に座る。


チコはその入ってきた集団に圧迫されるかのようだった。


ヴィシュヌ「皆に紹介するよ、ゼウスだ。。。そして、そのグループの方々だよ。」


ザ、男!  みたいなその集団にチコは、息を呑む。。そして、サムの手を握っていた。。。


サムもまたグループから感じる強烈なエネルギーを感じていた。。。


ヴィシュヌは、皆に説明を始めた。


「ゼウス達は、僕らと同じようにグループで使命があり、奮闘しているんだよ。今日はね、近くまで来たから、僕らと交流する為に寄ってくれたんだよね。」


ゼウス「よろしく。 皆も挨拶せよ。」


ゼウスの一言で男達の声が響く。


和やかな食事が始まる。。。


ゼウスのグループは、ほとんど男性。女神たる女性は居るにはいるが、数少ない。一方、ヴィシュヌのグループはと言えば、知っての通り、女神が大半をしきり、男性神と言えば、ヴィシュヌと他ヒンズーの神が何人か、、後はまだ神の卵のサム。そして、日本のお不動様や、四天王様方々だ。


何とも対峙しならがら、和やかに話すのを見ていると、まるで人で言う所の、お見合いパーティみたいだ。。。


ゼウス「おい、おい。。お見合いとはなんだ。。男女の比率がグループ毎に違うのはよくある事だ。使命によりけりなんだから、仕方ないじゃないか。」


わかってるさ、ゼウスみたいなグループは悪者を排除したり、やっつけたりするからな、必然的に男性神だよな。


ヴィシュヌのとこはさ、魂を愛をもって向上させるってんだから、やはりそこは、女神のなせる技だよな。


なんか、良い組み合わせだよな。グループが補えるみたいなさ。


目的がスムーズにいきそうだ。


ヴィシュヌ「まあね。それが目的で来てもらったんだよね。今日は、顔合わせなんだよ。」


なるほど。。。



グループの食事がある程度終わりかけると各自互いに混じりながら、雑談が始まる。


チコはサムと一緒だ。


すると、1人の少年がチコの所にやってきた。


少年「よっ! ちゃんと食ってんのか?あんた、ガリガリじゃねぇか。食わなきゃ、エネルギー蓄えられんだろ。」


チコ「あ。。さっきの。」


サムは目の前にいるこの少年の気迫に押されていた。


その様子をみた少年はサムに


「あんたも、もっと食えよ!」


サム「食べろと言われても。。。」


少年「男ならな、もっとこう、ガツンと食わないと、力もでねぇだろ!」


と言っていると、背後から「バシッ」と音がした。


ゼウスだ。。。「これっ!」


少年は、頭を抑えながら、「痛っぇ〜?!何すんですか!ゼウス様!頭、殴んないで下さいよ。」


ゼウス「何を言っておるか!行儀の悪い。」


ゼウスは、チコとサムに「うちの者が失礼をした。。。」


サム「い、いえ。。」


チコもサムも、あ然としていた。なぜなら、あまりの勢いと言うか、嵐の一幕だったからだ。


ゼウスは、少年の首ねっこを捕まえると、引っ張りながら、連れていってしまった。


チコとサムは顔を見合わせ、ちょっと驚きながらも、笑うのだった。。。


と、、ここまでは、何となくイメージできただろうか。。。


てか、ゼウス、この時の様子がどうだったのか、もっと情報をくれよ。続きが書けねぇだろ!


ゼウス「もう、忘れたわい。シヴァの空想で任せると言っただろう。」


はぁ?、、空想って、、書けるか!

俺は真実に基づいてだな、、、イメージが湧くように書いてんだよ。


と言っても、読者の皆様からしたら、全てが空想なんだが。。。


あぁ〜、、、サム!どうだったんだよ!


サム「あ、、いやぁ、、、実は。。

私はあの少年に叱られてばかり。。。」


はぁ?、、なんでサムが叱られるんだよ。


サム「いや、、その、、、」


少年「あんたの、そのもじもじすんのが、イライラすんだよ!


もっと、、男だろ!、、しっかり、守ってやれよ!」


ゼウス「こらっ!またコヤツは。。

お前は、地球に転生する時は女性だ。」


少年「なんでだよ! 俺は男がいい! なんで女なんかに、、、!」


ゼウス「女心を知るが良い!」


少年「ゼウス様、勘弁してくださいよ!」


ゼウス「と言うわけでだ、この少年は、地球に転生する時は必ず女性で転生する事に。ある時に、日本の神様からな、巫女はどうかとな、勧められてな、巫女として転生させたんじゃよ。」


へぇ〜。。そうなんだな。。


ゼウス「今じゃ、女性らしくなりおったわい。だが、強い女性じゃな。

ハハハ!」


ゼウスは、笑いながら、そう、最後に話してくれたのだ。。。


チコちゃんもサムも地球のどこかで、この少年と出逢っているのかもしれない。。。


サム「今、まさに、出逢ってますよぉ〜。。。強いです。。。」


そうか。。。頼もしくていいんじゃねぇか。。。?









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