これでもかという負の循環。でもあえて、許しと再生の結末をお願いしたい。

浮気され夫の、ドロドロとした感情を綴っており、下手に感情移入するとこちらも鬱々としてきます。
一方で、され夫側に落ち度がなく、され夫に固執する理由にもう一つインパクトが欠けるため、浮気した妻へのヘイトがうなぎ上りとなります(幼馴染や過去に大きなエピソードがあるとまた違うのでしょうが)。
さらに周囲の人々が状況を更に悪化させている。

これでもかという負の循環、バッドエンド必至。

もし、許しと再生を求めるのであれば、時間と距離が必要となります。サブエピソードとして間男の再登場も必要かもしれません(間男こそ罰を受けるべき第一候補ですよね)。

多くの読者はバッドエンド、した妻への懲罰を期待するのでしょうし、そういった結末の小説が多いのも確かです。

あえて冷涼富貴先生に、わずかに残るされ夫の愛情を一筋の光として許しと再生の結末をお願いしたいと思います。
した妻には、何らかの罰が必要かもしれません。しかしヒトは間違えるもの。
ハッピーエンドでなくとも良いのです。二人がやり直せる道を示してもらえさえすれば。
納得できない読者も多いでしょうが、2人に希望を与えてあげたいと思う読者も少しはいるのでは。

ダメですかね? ダメかな? ダメだろうなあ・・・