2月10日書籍発売御礼SS

「惚気と自慢と、これからの道」


 この世に人生大逆転劇は多々あれど、ロレインが経験したそれは間違いなく世界最強かつ最速クラスだろう。

 マクリーシュ王国という無名の小国の公爵令嬢──しかも王太子から婚約破棄された傷物──だというのに、超大国ヴァルブランド帝国の皇帝ジェサミンに謁見した次の瞬間、後宮の頂点に立つ皇后として迎えられることが決まったのだから。

 普通に考えれば、ヴァルブランドの貴族令嬢たちが妬ましさのあまり顔面紅潮させるところだ。

 しかし、ロレインは彼女たちから大歓迎された。それはひとえにロレインが、ジェサミンの「ある特性」に耐えられる唯一の令嬢だから。

 ロレインにとっては簡単なこと。でも他の女性には簡単じゃないこと。

 それはジェサミンが発する途方もないオーラに圧倒されず、臆することなく立っていられること。騒がず、恐れず、気絶もせずに淑女らしくあること──。


「さあお前たち、好きなだけ飲め!」

 ビールやワインの樽が大量に運び込まれた大広間で、ジェサミンが陽気に言った。

「皇帝ジェサミン様と皇后ロレイン様に乾杯!」

「我らが大将ジェサミン様!」

「すばらしき花嫁ロレイン様!」

 その場にいる人々が鼓膜が破けそうなほどの大声を張り上げ、主役であるジェサミンとロレインに敬意を表した。

 大広間には、屈強な男たちが百人近く集まっていた。皇帝直属の精鋭部隊『皇の狂戦士』の面々──ジェサミンに心から忠実で、勇敢で、強靭な肉体と精神の持ち主たちだ。

 この場にいる女性はロレインひとり。ジェサミンと戦士たちがその身に漲らせているオーラに、ロレイン以外の女性は恐怖のあまり震えてしまうからだ。

 狂戦士たちは尋常ならざる戦闘力を持っている。見る者を不安にする危険な雰囲気や威圧感は、主人であるジェサミンにそっくりだ。だから集団になると尋常ではなく恐ろしい。

 彼らの目は一様に鋭く、見上げるように背が高く、がっしりしていて獅子のように近づきがたい。宮殿の女性使用人たちが恐怖に心底縮み上がってしまったのも無理からぬ話だ。

(いまいる人数の三倍以上を収容できる大広間なのに、今日はなんだか狭くなったような気がするなあ。ジェサミンと狂戦士たちの筋肉が空間のすべてを独占してしまったみたい。おまけに給仕人は全員男性だし……)

 テーブルの上には豪勢な料理がぎっしりと置かれている。今夜は『ジェサミンとロレインの結婚を祝うため』の、そして狂戦士たちが『ロレインに対する理解を格段に深めるため』のパーティーであるらしい。

 威圧的で野性的な雰囲気のせいで、ハンサムなのに近づきがたい狂戦士たちだが、実は彼らは『宮廷大学』を卒業したエリート中のエリートだ。

 ヴァルブランド帝国は全土から優秀な若者を集め、徹底的な教育を施して宮廷での公務につく人材を育てている。貴族の子弟が圧倒的に多いが、平民でも入学することが可能だ。学生たちは卒業後、その能力に応じて文官・武官・技官いずれかの業務に従事する。

 皇帝直属の狂戦士は武官のトップで、ヴァルブランドの軍人たちを管理・指導している統率者なのだ。彼らのおかげで、ロレインとジェサミンはあらゆる危険から守られている。

(一番戦い慣れていて、一番強いのはジェサミンなんだけれども)

 ジェサミンの強さは、二十四歳にしてすでに伝説になっているくらいだ。そんな彼が情熱を傾けているもののひとつが部下である狂戦士たちの訓練で、情熱が伝染し、部下たちも訓練に夢中になっている。

(だから全員、ジェサミンに似ちゃったのかなあ)

 狂戦士たちは以前のジェサミンと同様、女性と親しくした経験がほとんどない者が多い。

 先代や先々代の皇帝のころは、皇の狂戦士はずっと線が細く、洗練された集団だったらしい。当代の狂戦士たちはジェサミンの特訓のおかげで怪物並みに強いが、女性に怖がられるようになってしまったのだ。

 まったく女性慣れしていない歩く筋肉の壁のような男たちを見ながら、ロレインは思わず微笑んだ。

「陛下、ロレイン様は本当によき花嫁ですね」

「慈悲深く、聡明で、とびきり美しくて。おまけに有能さも兼ね備えていらっしゃる」

「そうだろう、そうだろう。俺のロレインは本当に素晴らしいのだっ!!」

 うはははは、とジェサミンが笑う。若い狂戦士たちがロレインに興味津々なものだから、夫である彼はまるで水を得た魚のようになっていた。

「ロレインのようなとびきりよい女を間近で見てしまうと、お前たちも妥協する気にはなれんだろうな。俺はこれまで数多くの美女を見てきたが、ロレインほど美しい女は他に知らん。おまけに純潔で高潔で貞淑で気立てもよいときている!」

 思いっきりのろけまくるジェサミンの隣で、ロレインは背筋が寒くなった。心の底から恥ずかしい。しかし狂戦士たちがジェサミンに同意していることは一目瞭然だった。

「おっしゃる通りです、ロレイン様はこの国一番の美人です」

「そして皇后が備えているべき資質をすべて持っておられる」

「令嬢の立ち居振る舞いの見本のようなお方だ」

「誰にでも公平ですし、洞察力に優れていらっしゃいますし、宮殿の奥向きを安心して任せられますね。ああ、俺もそんな嫁さんが欲しい!」

「俺もだ。俺の心と領地に平和をもたらしてくれる、とびきり美人の嫁さんを迎えたいっ!!」

「うはははは、お前たちも俺を見習って、ロレインのように謙虚な心と自制心を持つ、無私無欲な聖女のごとき女を見つけるがいいっ!!」

 男たちの声を聞きながら、ロレインは目を閉じてうめいた。

(うう、ジェサミンが臆面もなくのろけるせいで、どんどん私が聖女化されていく……っ!)

 忠実な部下たちだから、彼らが今日ここで耳にしたことが外に漏れることはない。ジェサミンだって相手を選んでのろけているのだ。しかし、とにかく恥ずかしくてたまらない。

 自分がジェサミンにとって自慢の嫁であることは知っている。それはそれは誇りに思ってくれているのだと思うと嬉しい。

 しかし彼が一番力説したいのは「お前たちもロレインのような嫁を見つけろ」という点で──それはさすがに、お節介が過ぎるのではなかろうか。

「ジェサミン様とロレイン様はまれにみるほど相性がよいですね。まさに一心同体、まるでコインの裏と表のようだ」

「やっぱり真実の愛はおとぎ話なんかじゃないんだ。ああ、僕も恋をしたいけれど、どうすればいいのかわからない」

「しかし女慣れしていない俺たちに、正しい相手を選ぶことができるだろうか? 目の前の娘がロレイン様のように素晴らしいか、どうすればわかる?」

 興奮したように喋っている若い狂戦士たちを見回し、ジェサミンがにやりと笑った。そして見事なほど広い胸の前で腕を組む。

「たしかに、俺とロレインほどの愛を経験するのはまれなこと。だが心配することはない。まずは俺を見習って、ロレインに似た女を探せ。出会った瞬間、全身の細胞が『この女だ』と叫ぶはずだ。雲間から太陽の光が差し、全世界がまばゆいばかりに輝くはずだ。俺と同等の訓練を積んだお前たちなら、必ず俺と同じ経験ができるっ!」

「「「おおおおおおっ!!!」」」 

 酒を片手に歓声を上げる屈強な集団を眺めながら、ロレインはため息をついた。居心地が悪くて、椅子の上でもぞもぞと動きたくなったが、なんとか堪えた。

 ジェサミンの唯一の妃、宮殿の女主人たる皇后として、恥ずかしがっているそぶりなど表に出してはならないのだ。しかし実際は、へなへなと椅子から崩れ落ちないようにするだけで精一杯だった。

(ああ。願わくば、ジェサミンの言葉に触発された狂戦士が、宴の後に『私似の娘』を探しに街に繰り出しませんように!)

 ロレインでさえ、自分が理想化されていく雰囲気に押しつぶされそうなのだ。それでなくとも目の前の狂戦士たちからは『大急ぎでロレイン似の娘を探したい』という切迫した欲求がひしひしと伝わってくる。

 ちょっとでもロレインに似ている娘がいたら、屈強な男たちの集団がその娘めがけて突進しかねない。狂戦士は遠目に見ても威圧感があるのに、何人も近づいてきたら娘は恐怖に震えるか、気絶するか──まあとにかく、大惨事にしかならないだろう。

(ジェサミンには新婚特有の薔薇色の眼鏡かかっているから、私のすべてが輝いて見えるだけで……私が何もかも素晴らしいとは言い切れないのが実情なのに)

 興奮したように『ロレインの素晴らしさ』『自分がどれほど幸せな新婚生活を送っているか』などについて喋っているジェサミンのオーラは、幸福感溢れるピンク色に光り輝いている。彼の気持ちと同様に。

 ジェサミンはロレインについて日ごろ思っていることが、全部口をついて出たという感じで──あらゆる面で妻のことが好きすぎて、現実離れした誉め言葉が次々と繰り出される。

 狂戦士はそれを贔屓目やお世辞ではなく本当のことだと思っているから、これから先ロレインの女らしく可憐で聖女じみたイメージを胸に抱き続けることだろう。

(やっぱり、ただの幻想にすぎないことを理解してもらう必要があるわ。私に似ていなくたって狂戦士にお似合いな女性はいるし、そういう娘を探す方法もきっとあるはずなんだから!)

 とはいえ、盛り上がっている宴会に水を差すような真似はしたくない。自分のことを美化するのをやめるように言うのは、ふたりきりになってからにしよう。

 ロレインは皇后らしい笑顔を作りながら、そう心に誓った。賑やかな宴の終わりに、狂戦士たちに速やかに部屋に戻って眠るように言うことも、もちろん忘れるつもりはなかった。


「ねえジェサミン。あなたは私のことを褒めすぎだと思うの」

 背後で夫婦の寝室の扉が閉まった次の瞬間、ロレインはたしなめるような声を出した。そして揺るぎない瞳で真っすぐジェサミンを見据える。

 ジェサミンはロレインの眼差しをしっかりと受け止めた。こちらを見返してくる彼の瞳は、驚くほど澄んでいる。

「あれしきのことで褒めすぎだと言うのか? 俺としては抑えに抑えて、ロレインは百点満点で百五十点だと、控えめに表現したつもりだぞ。俺が狂戦士たちに告げたのはすべて本心からの言葉だが、本当は一千点だと自慢したかった──」

 ロレインはたじろぎつつも、ジェサミンの唇に人差し指を当てた。彼の言葉が途切れる。

「若い狂戦士たちの花嫁探しが、万事うまくいってほしいと思っていることはわかるの。彼らが成功するために必要な助言をしていることも。でも軍馬や剣や鎧を選ぶのとはわけが違うし……」

 ジェサミンの唇から指を放し、彼の太い腕に手をかける。

「それでなくとも女心は複雑なのに『皇后に似ているかどうか』なんてプレッシャーをかけちゃいけないわ。『似ている』なんて期待を寄せられたら、どんなにしっかりした娘だって押しつぶされてしまう。狂戦士が勝手にハードルを上げて、勝手に失望する事態にもなりかねないでしょう?」

 ジェサミンが「う」とひるんだように顔をしかめた。

「若い奴らはかつての俺と同じで、まったく女に慣れていない。最高の女、つまりお前を理解すれば、女に対するあらゆる疑問が解決するのではないかと思ってだな」

「私だって女性のことをあらゆる角度から知っているわけじゃないわ。女性の心理とか価値観って千差万別よ。恋愛の極意って、人と同じであればいいってものじゃないと思うの。それぞれのカップル独自のものがあって、それは人から教わるものじゃなくて、自分たちで築いていくものでしょう?」

「し、しかし。初心者のうちは指針があったほうが、気楽に冒険に乗り出せると──」

「想像してみて。私に似ている娘の噂を聞いた狂戦士たちが、大挙して彼女の家に押し寄せるさまを」

「……大変なことになるな。一般市民から苦情が出る」

 ジェサミンは真面目な顔になり、考え込むように遠くを見つめた。ジェサミンは酒に酔ってはいても、必要とあればすぐに理性を取り戻せるのだ。

 ロレインはジェサミンの頬にキスをしながら、力を込めて言った。

「狂戦士たちを大切に思っているあなたは、とても素晴らしいわ。彼らの花嫁候補を探すことも、私たちがなすべきことだと思う」

「だが、難しいぞ。先代や先々代の後宮のように、女が大勢住んでいたならば、花嫁として下賜することもできたが」

「皇帝の妻や愛妾のみならず、娘や親族も大勢いたんですものね」

 ロレインはジェサミンの手を引いて、大きなクッションに座った。

「しかし俺は後宮廃止に向けて動き出している。この計画を変更するつもりはない」

「わかっているわ。にべもなく拒絶した長老もいるし、話し合おうともせずに反対運動をしている長老もいるけれど。あなたの後宮に『妃として』入るのは、私が最初で最後」

 ロレインはにっこりと笑った。

 ジェサミンがロレインを見ながら、にやりと笑う。

「ふうむ。その『妃として』の言葉の裏に、何やら考えがあるらしいな?」

 興味津々の眼差しを向けられて、ロレインは「さすがジェサミン」と呟いた。たしかに後宮について、ひとつアイデアがあるのだ。

「ええ、提案したいアイデアがあるの。突拍子もないと思うかもしれないし、笑い飛ばされるかもしれないけれど。上手くいけば一石二鳥どころか、一石三鳥になるかもしれない」

 ロレインは背筋を伸ばした。頭の中でなんとなく考えていたプランが、はっきりした形をとったのはついさっきのこと。

 狂戦士たちとの宴の間、ロレインは彼らを幸せにする方法を考えていたのだ。ジェサミンの部下をケアすることが、自分の仕事の一部だから。

「後宮には何百もの部屋があるわ。建物としては完璧で、何でもできるくらい広いのに、廃止反対派が納得するまで何年も遊ばせておくのはもったいないと思うの」

 ロレインはそこまで言って、ひとつ咳払いをした。

「ヴァルブランドは非常に開かれた国よ。それでも女だからという理由だけで、十分な教育の機会が与えられないことがある。だから私、後宮に『女子宮廷大学』を作れないかと思って」

「女子宮廷大学……」

 ジェサミンが目を見開く。

 ロレインは「そう」とうなずいた。

「ヴァルブランドの勢力圏から、広く入学希望者を募るの。いまの後宮には私ひとりのために、たくさんのスタッフがいるわ。髪結師に化粧師、デザイナー、料理人や庭師、医師や看護師、そして女戦士まで。彼女たちは技官や武官を目指す娘たちの、よい教師になれる。そして司書や翻訳官、財務官や神官は一流揃いで、文官を目指す娘たちに高等教育を授けることができるわ。ジェサミンには、女性が官僚になる道を開いてもらわなければならないけれど……」

「それは俺が在位中に、必ずやろうと思っていたことだ!」

 ジェサミンは興奮したように自分の膝を叩いた。

「ヴァルブランドがさらに成長するために、女にも高等教育を受けさせるべきだと思っていたのだ。素晴らしいアイデアだぞロレイン、後宮の建物を利用して大学を構えるとは。興奮で胸がときめくのを抑えられんっ!」

 ジェサミンが嬉しそうに笑い出した。そして力強い手でロレインの肩を掴む。

「それに、未だに『後宮に入りたい』と主張している諸外国の王族や貴族の令嬢を、突っぱねずに受け入れてやることが可能だ。表向きは相手国を尊重していることになる。野心家の女どもが入るのは俺に愛されるための場所ではなく、学問の場だがな!」

 国内の貴族令嬢はジェサミンのオーラの事情をよく知っている。しかし周辺国には、後宮入りをあきらめていない令嬢がまだまだいるのだ。

「ええ。かなり高いレベルの学問の場にするつもりだから、ちょっとした遊学気分だったり、ひたすら色気をまき散らすような娘は、すぐに逃げ帰ることになるわね。そして残るのは、厳しい教育に耐える気骨のある娘たちだけ」

「そのような娘たちなら、若い狂戦士たちと似合いのカップルになるかもしれん。凄いぞロレイン、まさに一石三鳥だ。いや、ダブついている後宮のスタッフを整理することなく活用できるのだから、一石四鳥だっ!」

 ジェサミンが両手を広げ、強くロレインを抱きしめる。

 女子宮廷大学が思惑通りに大成功をおさめるかはわからない。ジェサミンの皇后として、そして創始者として寸暇を惜しんで働かなければならないだろう。

 しかしその仕事と責任はロレインに充足感を与えるに違いないし、女性の地位向上のために奮闘することは十二分に価値がある。

「やはりお前は平凡な女ではないぞ、ロレイン。お前のような贈り物を、俺はこれからもずっと神に感謝するだろう。ああ、自慢の種には不自由しないのに、狂戦士の前でも控えなければならんとはっ!!」

「ほどほどよ、ほどほど。惚気と自慢はほどほどならいいわ」

 ロレインはジェサミンの首に腕を巻き付けた。じっと見つめ合い、ふたりして笑う。

 マクリーシュで埋もれていたロレインを、自由に羽ばたかせてくれたのはジェサミン。

 オーラが強すぎて愛する人を作れず、尽きせぬ孤独にさいなまれていたジェサミンを救ったのはロレイン。

 ふたりなら何でもできる。そして誰にも負けない。

「くそう、いますぐに行動に移りたいが、もう夜も更けてしまった!」

 ジェサミンがさらに強く抱きしめてくる。

「しかたないわ。ティオンやケルグを叩き起こすわけにはいかないもの」

 ロレインは彼の唇に自分の唇を押し付けた。愛する人のぬくもりを感じるのはいいものだ。

「愛しているぞロレイン。女子宮廷大学の実現と、永遠に続く俺たちの幸せのために、ここから先は夫婦の時間を楽しむことにしようではないか」

「愛しているわジェサミン。あなたの腕の中こそが私の居場所。ずっと探し求めていた場所。世界中のどこよりも安全で、正直になれる場所。あなたの皇后になれて、私は世界一幸せよ」

 ジェサミンが笑った。その顔には愛情と幸福感と信頼感があふれている。

「世界中どこを探しても、俺ほど幸せな男はいない。何しろ最高の女の心を掴むことができたのだからな!」

 その自慢は、ロレインをすこぶるいい気分にさせた。

 二人の夫婦生活はまだ始まったばかり。これから長い時間を、ふたりで協力して生きていく。

 苦労を分け合って、幸せを見出して──これから先どんなことがあっても、愛で始まって愛で終わる、そんな人生になるに違いなかった。


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マッグガーデン・ノベルズ様より2月10日発売です。

イラストレーターマトリ先生が美麗な表紙を描いてくださいました。応援よろしくお願いいたします!

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「お前を愛することはない」が口癖の皇帝陛下が、傷心令嬢に言いました「惚れた。全力でお前を愛していいか?」【書籍化&コミカライズ】 参谷しのぶ @santanisinobu

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