両親が魔王なのに勇者になった俺はどうすればいいのだろうか

白悟那美 破捨多

プロローグ「魔王と勇者の歴史」

ここはあらゆる人種の住む世界ティラヌス。

ティラヌスには人間と魔族が手と手を取り合い楽しく過ごしていたエウロパという大きな町がありました。

エウロパでは大きな争いがなく、人間の王が魔族の王と国を収めていたのですが、ある日事件が起きました。

人間の王が何者かによって殺されてしまったのです。

人間たちは直ぐに魔族たちを疑いましたが、魔族たちは自分たちはやっていないと必死に弁解しました。

ですが、民思いの王を殺された人間たちは魔族の話を聞きはしませんでした。

怒った人間たちは、魔族の王に魔族全員を連れてこの町から出て行けと魔族の王の城に行き、抗議をしだしました。

その抗議中に一人の人間が魔族の王の城に火を放ち、魔族の王も死んでしまいました。

こうして、お互いの王が殺されてしまった人間と魔族は争いを初めたのです。

その争いの中で、人間の王の息子と魔族の王の息子がいた事が発覚し、その2人はお互いに手を出し合わないことを近い、ティラヌスの西側と東側で生活を分けることに決めたのです。

争いはそれで終わったかのように思えましたが、魔族の王は理不尽に父を殺された事に怒りが収まらず、自らを新たな王、魔族の王である魔王となのり、ほかの魔族達を率いて人間たちを襲いだしたのです。

人間の王はこの行いに対して自分の手を汚すのは嫌なので、他の特別な力のある人間5人に役職を与えました。

その職業の名を勇者として、魔王を殺すことを命じ、5人の勇者達は魔王を殺すためにティラヌスの東側へと向かいました。

ですが、魔王は既に自分の軍である魔王軍を結成し、魔族の中でも特に強いものたちを幹部として勇者達と戦わせました。

そして、最後には勇者は1人になりその勇者が魔王を倒すことに成功したのですが、魔王は自分の力を他の種族達と自分の娘に分け与えたのです。

それから150年ほどは平和が訪れましたが、魔王に力を与えられた種族達の子孫と魔王の子孫がその力に目覚め新たに8魔王となったのです。

ですが、彼らは人々を殺すものが目的のものもいれば、世界を手に入れるのが目的なものもいたため、魔王通しで争いが起きました。

それが350年ほど続き、新たな勇者の素質を持つもの達が100年に1度現れ、その争いを止めようとしたのですが、結果は変わりませんでした。

それから500年後魔王の中で2人の魔王が結婚し、他の魔王たちを倒すことにより、長きに渡る魔王達の争いは終止符が打たれました。

その2人が最強の魔王として君臨してから3年が経ち魔王2人に子供が産まれました。

2人の魔王は沢山の部下を持ち、子供も生まれ幸せな生活を送り、新たな勇者の存在を待ち望むのでした。

ですが、この後の展開は誰も予期していなかったでしょう。

まさか魔王の息子が新たな勇者になるなんてね。


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