最終話 『一生一緒に』

 なんか、花織に良いように流された結果、食後にたくさん汗をかいてしまった気がするが......後悔はない。俺も花織と同じ気持ちだから。ずっと一緒に居たい、ずっと一緒に暮らしていたいから。


「裸エプロン、気に入った?」


「......うん。でも、なるべく夜にして。朝からこれはキツい」


「学校の日はやらないから安心して!」


「だから、土日もやめて欲しいんだって!」


 人の話を聞いてくれない花織の頭を雑に撫でながら身体を起こす。


「シャワー浴びてくるわ」


「あ、私も私も!」


「......はいはい。あ、でも!何もしないからな!汗流すだけだから!」


「分かってるよ♪その言葉が盛大なフラグだってね!」


「違うから!!」



 ......フラグでしたー。超絶フラグでしたー。



 なんか、どんどん駄目な人間になりそうだから、さすがに我慢を覚えよう。よし、明日は人目の多いところに花織と出かけよう!遊園地か、動物園か水族館もいいな。

 

 俺は花織の頭を撫でる。すると、彼女は幸せそうな表情になった。いつまでこの関係が続けられるか分からない。だから、今は少しでも彼女と幸せを共有しよう。




 この時の俺は何十年も先も花織と一緒に暮らすとは思っていなかった。一緒に暮らして、一緒に老いて、楽しい人生だった。


「そうだよな、花織」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ヤンデレ妹との刺激的な生活 @mutukigata

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ