もの悲しくも優しい家族の絆

 白い花の咲く一軒家に暮らす、双子の姉弟のお話。

 しんみり寂しい雰囲気の現代もの、家族の縁や関係を描いたお話です。
 総体としていうならきっと悲劇になるのですけれど、決してただ悲しいばかりの物語でなく、お互いを思う優しさのようなものが伝わるところが素敵でした。

 あとはもう単純に設定というか、舞台装置や道具立てが魅力的。
 いつも何かしらの白い花の咲く家に、対照的ながらも互いをよく知る男女の双子。このあたりにグッと来た人はぜひ。