この生々しいグロテスクさは一体どこから来るのか

 頭部のない人間をペットとして飼い始めた、とある男性のお話。

 もう本当、いやになっちゃうくらい面白いです。
 異形頭とか、人外BLとか、紹介文で事前にふんわり想像していた内容を、あっさりぶっちぎられて呆然としてしまいました。
 なんだろうこれ……なんだかわかんないけどすごいものを読んだ……なにこれ……。

 なにか身に迫るような生っぽさ、生き物の持つ本来的なグロテスクさのようなものが、文面からドバドバ出っぱなしになってるのが凄まじい。
 とても3,200文字のショートショートとは思えない異様な重力。
 読後の疲労感が心地よいというか、何か魂の大事なところを持ってかれたかのような虚脱感があります。なにこれ……。

 終盤、二重かぎかっこのところなんかもう悲鳴あげました。
 なんてもの書くのこの人。

 個人的な実感として、「異形頭」というよりは、なんか「逆生首」みたいな感じ。
 あと確かにBL、というか、作中にBL的な行為の場面があります。

 うまく言えないんですけどとにかくヤバい。激ヤバ小説。
 間違いなくおすすめなんですけど、主としてどういう層に勧めるべき作品かわかんないので、とりあえず読んでみてください。