タイムリープ・ヤクザ ～不死身の龍はバースデーケーキを持ち帰るために何度も死に戻りするようです～

「不死身の龍」として恐れられている伝説のヤクザがいた。
その名はタツ。彼は叔父貴の誕生日を祝うため、ケーキ屋でバースデーケーキを購入する。
しかし――

「死にさらせやタツウウウ！」
「なんやッワレ、――！？」

ドスを構えて突撃してきた鉄砲玉に刺され、タツの意識は途絶えてしまう。
そうして、不死身伝説は終わりを向かえた……かに見えた。
次にタツが気づいたときには、どういうわけか、ケーキを購入した場面に戻っていたのだ。

「まさか、死に戻り、か？」

叔父貴の誕生祝いのために、何としてでも組に戻りたいタツは、
突然目覚めたスキル「死に戻り」を駆使して、襲い来る数多の修羅場をくぐり抜けていく――――