目的のためなら手段を選ばないロリ＋α

バッジが欲しいなら、奪えばいいじゃない――。

小さくも、気高く、賢い、大天才の拾肆ちゃんが、ゲームの世界に転移した！

昨年、突如として現れた宇宙からの侵略者、アンゴルモアは、コズミックパワーによって、異世界から怪物たちを転移させ、人類を絶滅の危機に追い込む。

一方、五年前、人類を救うための、ピースメーカー計画――食用の人肉として作られた、大天才の拾肆ちゃんは、その頭脳を駆使して転移装置を完成させ、危機的状況からの脱出を試みる。

助手である参宮との悲しい別れがありつつも、前を向いて生きていく拾肆ちゃん。

転移した先は――なんと、ゲームの世界だった！　しかも、転移先の世界で条件を達成すれば、現実世界を救ってもらえるオマケつき。

これは、なんとしてでも、クリアするしかない！

正規の方法は完全スルー！　純粋な好意を利用し、敵をかわして奪いとる。道徳なんて知ったことか！

モフモフや癖のあるペットたちと巻き起こす、破茶滅茶冒険もの！




――というのは、あくまで序の序盤の、『偽の歴史』。

26話からは、拾肆ちゃんが転移するまでの過去の話であり、こちらが本編。

主人公は、拾肆ちゃんがずっと助手だと思っていた、参宮。

昨年よりももっと前。

侵略者であるアンゴルモアに、「我と手を組み、人類を滅ぼさないか？」と問われた参宮は、「いいな、それ」と肯定の意を返す。

コズミックパワーの正体。

ピースメーカー計画の全容。

そして、滅びゆく世界の真実――。

大天才、四方谷拾肆に隠された、世界の嘘が、今、明かされる。