本作品は、国の在り方を問う。政治家·官僚、全ての日本人に読んで欲しい。

史実とは違う日本。でも国が分断されたら絶望的です。本来、勝てない喧嘩はすべきではなく、最初から負けが決定した太平洋戦争。ロシアの南進を防ぐ事は必要でしたが、何故朝鮮総督府を置いたのか?満州国は日本の友好国とし、さっさと独立させておけば... 満州事変を引き起こした軍と当時の政府の有り様、今から見れば反省すべき、国民の考え方。大正デモクラシーは何故根着かなかったのか? 戦後教育に於いても、論理的な考え方を育てる事をせず、国の根幹は何かと言う事を忘れている無節操な経営者と、汚職に明け暮れ、国事に無頓着な政治家。弱い所から税金をむしり取る事しか考えず、一体的な政策を打ち出せない官僚機構。もっと、国を憂い、国防を戦略的な面から充実させる。戦後、一時的に行われた、人を大切にし、教育に、福祉に、弱者を作らないと言った政治が行われていれば、少子高齢化社会等ならなかっただろう。

後半になると、本作品は単なる娯楽作品の趣を呈して来るが、それでも、国際感覚。国とはどう有るべきかを問うている。これからも、この基本路線に沿った作品を作り続けてくれる事を切に願う。

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