切り開けるのは自分だけ。

1万字企画から参りました。なたこです。以後お見知りおきを。全体を読んでのレビューです。本作はショウと呼ばれる、白髪紅眼の少女の物語である。魔眼の持ち主と忌み嫌われていたショウはある日、傷害の嫌疑をかけられて、学院を追放される。彼女は普通の人とは異なるのは何も容姿だけでなく、その身に宿る強力な魔力だ。それは時に自衛にも役立つものの、それは相手を傷つける力ともなり得たのだ。その力をコントロールするために街で出会ったシリルに魔術の指南を依頼するのだった。本作は居場所を見失ってしまった少女が自らの力で居場所を作りだすという構図となっている。現状を切り開くことができるのは最終的には己自身であり、必要に応じて師を仰ぐことの重要性が説かれている。人生の指針となるような教訓が本作にはある。人生に迷いそうな方は、ぜひご一読ください。