始業式・後編
そのあと俺と石丸と四葉は先生にバレることなく列に紛れ込むことができた。
「お前には借りができたな。」
「何で借えしてもらおうか。」
「いや、借えすとは言ってないぞ。」
「おいおい、友達やめるぞー。」
「しょうがねえな。1つ言うこと聞いてやるよ。」
「よっしゃあ。」
楽な事がいいなと願っていると四葉が近づいてきた。
「お前友達いないのかよ。」
「いるに決まってるわよ。そういうあなたのほうが中学生のとき友達少なかったじゃない。」
「なんのことだか…。それよりいるなら見せてみろよ。」
「しょうがないわね。」
と言って探しに行った。
「まったく仲がいいこった。」
「お前の目は節穴かよ。」
「おいおいひどいこと言うなぁー」
と言っていると小柄な少女を連れてきた。
「この子が新しい友達の木俣奈央(きまたなお)さんよ。
「織田くんよろしくねー。」
「ああ、よろしく。」
「おいおい、俺にはあいさつなしかよ。」
「あんたなんてどうでもいいわよ。」
「2人とも知り合いなのか?」
「ああ、中学の同級生だ。」
「へー。お前だって俺のこといじるわりにはいい彼女いるじゃねえか。」
「コイツは彼女じゃなくてただの同級生だ。」
「嘘つけって。」
「このやろお。」
そのあと担任の自己紹介や教科書をもらい初日が終わった。
ほんとに友達ができてよかった。
え?中学のとき友達何人いたかって?それはノーコメントだ。
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