狂乱少女の日記
束白心吏
四月一日 雨
突然だけど、私はいじめられている。
誰からか……クラスの女子だ。彼女たちは私の悪口を言ったり、陰で暴力を働いたり……しまいには、お世辞にも富んでいるとは言えない貧相な体を使ってでも金を用意するように強要してくる。
そのやり口はとても巧妙で、先生やクラスメイトには一切バレていない。そして中心人物は成績もよく先生からの受けもいいから、誰もがいじめがあるなんて、いじめをしているなんて微塵も思っていないだろう。
突然、本当に突然こんなことを書いたのは、今から書くことに起因する。
今日、いじめを終わらせたのだ。
終わらセる方法はとってモ単純。殺しちャえばいい。
殺しちゃえば……そしてそのこと自体を隠してしまえば、ただの行方不明で終わるだろう。見つかったら大変かもだけど……関係ないと、寧ろいなくなってしまい不安だと、足がつかないように演技すればいいだけ。口裏を合わセれば余裕も余裕。
これを思いついた時は天にも昇る気持ちだった。
さっそく私は彼女を呼び出す。呼び出されたことに何の疑問を持たない彼女に、私はすぐさま襲い掛カった。
殺すのはとても簡単だった。因果応報ってやつとわかってたのカな。抵抗もセずに殺されてくれた。何度も刺したせいか、生々しい肉の感覚は今でも手に残ってる。
私たちはそれを山奥に埋めて、今日の行動の口裏合わせを行った。
これでいじめはなくなった。本当に平和になったのだ。
あー、スッキリした。邪魔者がいなくなって。
狂乱少女の日記 束白心吏 @ShiYu050766
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