どんないじめを受けたのか、日記に書いておくと証拠になるって聞いたから、記録しておこうと思う。私の目の前で、いじめの首謀者が交通事故死した。ダークです。見殺しにした事実は背負いつつも、なんだかんだで生きていく様がいいです。
主人公がいつ確信したのか。読み終えてタイトルを見て考えて、また作品に戻る。そんな深さがあります。わたしは、このラストにほっとしました。
主人公の私は、昨日成人式を終えたばかりだ。成人式で、アイツのことを話題にしている同級生なんていない。 アイツとは、主人公をいじめていた主犯格の少女のことだ。主人公は、イジメについて日記などの記録を付けていると、問題が表沙汰になった時に有利だと聞き、ノートに日記風のイジメの記録を付けていた。 アイツは、主人公の目の前で死んだ。 青空の下で、主人公はその日記を——。 イジメについても、イジメっ子の死に際についても、淡々と語られ、それがまるで、命の等価を表しているようでした。 是非、御一読下さい。
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