これにはゾッとしました、結月さんお見事です!!ある洋館を購入した主人公は地下の書庫で一つの日記を見つける、そこには一人の男の生涯が事細かく書かれていて……。序盤から細かく張り巡らされたロジック、『そうなる』仕組みはすでに出来上がっており、真実が分かった時の寒気は極上です。ネタバレは書けないのでまず読んでみてください、ミステリーホラーとしておススメする一品です。
優しい文章で描き出されるのは、洋館を購入した一人の主人公。本を好む主人公は、洋館の地下にある車庫に真っ先に向かった。そして一冊の本、日記を手にする、というストーリー。優しい文章に完全に騙されましたが、ジャンル通りの物語でした。話の構成がとても上手く、何度もゾクっとさせられました。素晴らしい物語です。素敵な時間をいただきました、ありがとうございます。皆様も、ちょっとひんやり、してみませんか?
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(89文字)
──好奇心は猫をも殺す。既知の言葉かとは思われますが、そういうお話なのです。始まり、導線などはその程度でよい。目を引き興味をそそる何かしらを見つけた時点で、すべては始まっていたのでしょうね。──そう言えば、貴殿方は人の日記は読んではならないと教えられて来ませんでしたか?それを忘れて読んでしまったのなら、己の好奇心を怨みなさいな。それは貴方の選択、貴方が選んでしまった結末なのですから。