猫の手を借りた結果
水谷一志
第1話 猫の手を借りた結果
一
「ああ~忙しい!猫の手も借りたい!」
みなさんは、そう思う時はないだろうか?
そして私は……、今がまさにその時だ。
二
今は年度末。仕事はめちゃくちゃ忙しい。
うちの職場はただでさえ人が足りていないので、あんなこともこんなことも全部の業務をやらされる。
とにかく働き詰め……それにプラスアルファでここまでするのは正直辛い。
ただこれをやっていると将来にいい結果をもたらしそうなのでやっているけれど。
三
ただ、やっぱり猫の手も借りたい。
特に疲労で頭が回らない時。猫の手で脳みそだけでもぐるぐるかき混ぜて欲しい!
……まあそんなことはできないが、というかそもそも猫の手を借りることも本質的にはできないが、それでもやっぱり私は猫の手を借りたい!
四
今日は外回りの後製品の計算をしないといけない。外回りも遠方まで行くためキツく、また車での移動時間が正直惜しい。その時間に考えごとをしていると……、交通事故を起こしそうなので止めておく。
そして、計算。今の時代税率もバラバラでただでさえ苦手分野なのにこれまたキツい。エクセルも苦手だし、かといって電卓も得意ではない。……たかが電卓、と思うだろうがとにかく苦手意識があるのだ。
五
「こうなったら……、本当に猫の手を借りるしかない!」
そして私は禁断の「猫の手を借りる」行動に走る。
これは、たぶん、やってはいけないことなのだろうが……。えい、この際だ!やっちゃえ!
【というわけで、この小説が人の手により生まれた】 (終)
猫の手を借りた結果 水谷一志 @baker_km
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