二人の研究者 1
明るい朝、
朝日が別々の場所にいる2人の少年を照らす。1人には時の流れを無理やりにも自覚させ、再び無力感に襲わせる。もう一方は希望、期待の朝を感じさせ、今日が自分が昨日よりも成長する日と、何の根拠もない自信が込み上げさせる。2人は外に出る。
1人は大切な人を取り戻すために。1人は大事なものを手放さないために。
そんな事態を引き起こした、金髪の美少女はそんな事知らない感じで穏やかな朝を迎えた。
エミリーはのんびりとベットからおり、窓から見える美しい山地を見つめた、風が部屋に侵入し彼女の髪を撫でた。
「うんーいい朝!今日もいい日になりそ!」
ドアの向こうから、足音と子供の声がした。
「お姉様ー、お姉様ー」
エミリーは憂鬱な気分になる。そして窓から急いでロープをおろした。少年が扉を開けたとき、ちょうどエミリーはロープで降り始めるとこだった。レオはエミリーと目を合わした。そして、エミリーは一気に降りて行く、レオはロープのとこまで行った。そしてエミリーを追うように窓の上に乗る。しかし、レオは一歩が踏み出せない、恐怖と、焦りで混乱し始める、気づけばもうエミリーはどこかに消えていた。
レオは自分の無能さ、弱さ、を感じた。
ハリーは家を飛び出し昨日の森の中、ギャンプの中へと走る。周囲の大人に教会へ行くよう言われたり、腕を掴まれそうになるのを避けたりしても駆け抜ける。全力で、
ハリーは森に入る。
ハリーはギャンプに置いていた四枚の木の板を持って、森を抜け出そうとした。しかし、森の外から女の声がする。
「ハリーハリー」
エミリーが声そあげてハリーの元へ走ってきた。彼女の服は泥で汚れている、また領主様に大目玉を喰らうであろうぐらいに。ハリーは彼女の声を聞いて、持っていた木の板を持ったまま安心と嬉しさで膝から崩れ落ち泣いていく。
エミリーはその様子を見て驚きつつもハリーの元に駆け寄る。だが、彼女は初めて泣いている男を見てどうやって接したら良いかわかず、彼の目も前で唖然としていた。
しかし、程なくして彼女はハリーと目線を合わせる感じで座り覚悟を決めハリーに聞いた
「なん、なんで泣いてるの?」
ハリーは泣いていて答えない。
「もうなんで泣いてるの?」
今度はハリーの下を向いた顔を無理ありあげさせ聞いた。
『もうなんで泣いてるの?答えてよ。」
ハリーはその衝撃で涙を止めエミリーの顔を見て冷静になり始め答えた。
「ぼ、ぼ僕はhひ!き、君が生きてhヒ!て」
「あーもうよくわからないけど、私は生きているよ。ほら」
彼女はギャンプに刺す温かい陽光と共に天使のようにハリーに微笑みながら彼の手を握った。
三人の飛行機 ライカ @rururu1123
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。三人の飛行機の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます